無垢フローリングの価格バランス:3つの要素&『無垢材』の種類を徹底解説!!
目次
無垢フローリング材の価格に重要!3要素
無垢フローリングは正式には「単層フローリング」と呼ばれ、床全体が無垢の木で構成された床材を指す。
無垢フローリングの価格の違いは、「木の種類」や「グレード」、「規格」という3つの要素が関係してくる。
無垢フローリングの価格=「木の種類」×「グレード」×「規格」
この方程式大事!!
1. 木の種類
無垢フローリングの価格は、使用される木の種類によって大きく異なる。
例えば、オークやメープルなどの一般的な木材は比較的手頃な価格で入手可能。
広葉樹や南洋材の硬い無垢材や希少な木材は高価格帯になる傾向がある。
木の種類によって、色味や風合いも異なるため、お部屋のスタイルや雰囲気に合った木材を選ぶことが大切。
2. グレード
無垢フローリングには、その品質や外観に基づいてグレードが付けられる。
クリアグレード(最高品質で木目が美しい)、セレクトグレード(小さなキズや色の変化があるが美しい)、ナチュラルグレード(多少のキズや色の変化があるが風合いがある)など。
グレードが高いほど価格も上がる傾向。
3. 規格の重要性
無垢フローリングの価格に影響を与えるもう一つの要素が規格。
幅や厚さなどの規格によって価格が変動。
一般的に、広い幅や厚みのあるフローリング材は、加工や製造により多くの木材が必要となるため、価格が高くなる。
広い部屋では幅広のフローリングが豪華な雰囲気を演出してくれる。
無垢フローリング材の価格は、上記の3つの要素が相互に影響しあって決まる。
予算と好みに合わせて最適なバランスを見つけたいもの。
無垢フローリングは、その独自の風合いと価値を提供するため、長期的な投資として考えてもよい。
参照:樹種別価格と硬さの相関図
※上記グラフ以外にもグレードや規格によって無垢材の価格は左右されます。
広葉樹と針葉樹の分類
無垢フローリング材に使用される木材は、広葉樹と針葉樹の2つの主要な分類に大別される。
広葉樹…硬くて重く横に広がり曲がって成長するため加工がむずかしい。
針葉樹…柔らかくて軽くまっすぐに伸びる性質から加工しやすい。成長が早く供給しやすいため安価。
広葉樹の特徴と種類
広葉樹の無垢フローリングは、その成長が遅く製品化までに時間がかかるため、比較的高価な傾向。
しかし、木材の表面は硬く耐久性が高い特徴を持ちます。以下は、広葉樹の代表的な木材種類と特徴。
- オーク(ナラ)
広葉樹の中でも人気の高い木材種。耐久性があり、木目が美しく、床材以外にも高級家具や楽器などにも利用される。価格はグレードや規格によって変動するが、その美しいバリエーションが魅力。 - サクラ系(バーチ・カバ)
供給量が安定しており、広葉樹の中では割安な傾向の樹種。色味にはバリエーションがあり、床材の他にも家具にも使用されるためインテリアと統一することも可能。 - ウォールナット(クルミ)
北米原産の広葉樹で、高級材として知られている。木目が美しく、高級家具や楽器にも利用されるほど人気のある木材。
針葉樹の特徴と種類
針葉樹の無垢フローリングは、成長が早く供給量が多いため、比較的安価な傾向。その柔らかさと踏み心地の良さが特徴。
- パイン
フランスのランド地方原産のマツ科の針葉樹。硬さは比較的高く、木目や節が大ぶりで力強い印象を与える。 - アカシア
アカシアは東南アジア原産の木材で、無垢フローリングとして近年人気が高まっている。木材の密度やグレードによって価格幅が広く、床材以外にも様々な用途に使用。
無垢材フローリング人気種一覧
(引用:キャスオンラインHP/フローリングガイド)
広葉樹で高級感のある個性を楽しむ
オーク(ナラ)
[ブナ科広葉樹]
オークは広葉樹の中でも非常に人気のある樹種で、その耐久性に優れた特性が特徴。オーク無垢フローリングは、その高い耐久性から家庭や商業スペースなど、幅広い場所で使用されている。木目の美しさと高級感を兼ね備え、室内の雰囲気を一層引き立てる。
サクラ(バーチ・カバ)
[カバノキ科広葉樹]
供給量が安定しており、広葉樹の中でも比較的割安な選択肢。世界中で見られるバリエーション豊かな色味が、室内を明るく爽やかに演出。サクラ無垢フローリングは、その適切な価格と美しい外観から、多くの人々に選ばれている。
ウォールナット(クルミ)
[クルミ科広葉樹]
北米原産の高級な広葉樹。その木目の美しさと重厚感は、床材としてだけでなく、高級家具や楽器の素材としても広く使用されている。ブラックウォールナット無垢フローリングは、その存在感と個性によって、空間に深い趣をもたらす。
チーク
[クラマツヅラ科広葉樹]
東南アジア原産の広葉樹で、その耐久性と特有の色合いから高級材として知られている。木材に多く含まれる油分が、耐久性や寸法安定性を高めており、長期間の使用に耐える優れた性能を持つ。チーク無垢フローリングは、その豊かな色合いと個性的な表情が、室内に温かみをもたらしてくれる。
チェストナット(クリ)
[ブナ科広葉樹]
栗材ははっきりとした木目が美しい広葉樹で、古くは神社仏閣の土台や鉄道 の枕木として利用され耐久性が高いことでも知られています。 無垢材表面の材質は重厚で弾力性もあり加工がしやすいといった利点の割に は比較的割安な価格帯の無垢材と言えます。
針葉樹で柔らかい木の風合いを楽しむ
パイン
[針葉樹マツ科]
フランスのランド地方原産のマツ科の針葉樹。一般的な北欧原産のパイン材 と比較して硬いのが特徴。大ぶりな木目や節が特徴的で力強い印象。着色がし易く種類も豊富。
アカシア
[広葉樹マメ科]
東南アジアを含む南半球に広く分布している広葉樹。厳密には500~600種類以上あるともいわれている。種類や原産地が非常に広範囲に分布しており木材の密度やグレードによって 価格の幅がある木材。床材としては近年人気が高い。
メープル
[広葉樹カエデ科]
樹液からはメープルシロップが取れる木として有名。材質は緻密で非常に滑らかな質感と美しさから「白の女王」と表現される無垢材。肌色を帯びた色味と木目が緻密で非常に人気の樹種で比較的高価な樹種。
アッシュ(タモ)
[広葉樹モクセイ科]
材質は重厚で硬い。床材以外にも高級家具や野球のバットなどにも利用されている。 木目が明瞭で色むらが少ない樹種と言えます。近年は伐採量が減少しており比較的高価な樹種の部類に入っている。
ローズウッド
[広葉樹マメ科]
日本でも紫檀と呼ばれ高級木材として扱われてきた。非常に重厚な材質で濃い紫の縞模様が特徴的 希少性が高く、家具材や仏壇などにも利用されてきた。
まとめ:無垢フローリングの価格決定要因と選び方
美しさと耐久性で評価される無垢フローリングの価格は、木の種類、グレード、規格の3要素によって決まる。
木の種類によって異なる価格帯や風合いがあり、グレードの高さが価格を左右する。
また、広い幅や厚みの規格は価格に影響を及ぼすため、部屋の雰囲気に合った選択が大切。
これらの要素をバランスよく考え、予算と好みに合わせた無垢フローリングを選びをしよう。
無垢フローリングは投資としても魅力的で、時間とともに価値を高める存在。
スミコに相談する
※掲載している情報は公開時点の情報です。最新の情報は各メーカー公式サイトよりご確認ください。
記事検索
プロフィール
新潟スミコ
アラサー主婦。
サラリーマンパパと2児の子育て奮闘&エンジョイ中
新潟生まれ新潟育ちで趣味はマイホーム情報収集・住宅見学
産後、マイホームの夢が膨らみ住まいづくり情報収集してたら【家ヲタク】に!同じ悩みを持つ新潟県民に向けて役立つ【住まいづくり情報】を発信!