じゅうたく通信 家づくりレポートキッチンデザインで空間演出|下がり天井の魅力と設計の注意事項

キッチンデザインで空間演出|下がり天井の魅力と設計の注意事項

家づくりノウハウ
キッチンデザインで空間演出|下がり天井の魅力と設計の注意事項

家づくりにおいて、新しいアイデアやスタイリッシュなデザインを採用したい今日この頃。

流行りに乗って後悔はしたくないけど、カッコいい・オシャレな家に越したことはない…

内装を考えるうえで、スミコが知らない様々な工夫が施されている。

その一つが、「下がり天井」。

下がり天井」を採用するか否か。この素敵なデザインの秘密と魅力をお勉強+ご紹介したいと思う!!

そもそも下がり天井とはナンじゃ!?

(引用:ファミリア/下り天井のキッチンとは?)

下がり天井」とは、文字通り部屋内の一部分の天井が他の部分よりも低くなっているデザインのこと。
キッチンやリビングルームなどの特定のエリアだけでなく、梁やダクトを通すために天井の一部が突出している場合も含まれる。

魅力的なデザイン要素

この「下がり天井」デザインは、家の内部に独特の魅力をもたらす。

例えば、通常の天井とのコントラストが生まれ、空間にアクセントを加えることができる。

また、「下がり天井」は空間を適度に区切る効果もある。

キッチンとダイニングエリアが一体となっている家庭において、「下がり天井」を設けることで、それぞれの空間が独立しているように見える。

折り上げ天井との違い

一方で、「折り上げ天井」というデザインもあり、ややこしい。

これは、天井の一部が通常よりも高くなっているスタイル。

折り上げ天井」は、開放感を演出し、部屋を広く見せる。

下がり天井」は、落ち着いた雰囲気を醸し出し、特定のエリアをアクセントとして強調する。

どちらの天井も、空間に立体感が出るため、お部屋が広く感じられる。

もちろん実際に部屋が広くなるわけではなく、視覚的な効果だけど、折り下げた部分の天井の素材を変えると、のっぺりとした感じが消え、印象的な仕上がりになるのでおすすめ。

家事を楽しく彩る「キッチン下がり天井」の魅力とメリット

家庭における生活空間は、快適さとスタイリッシュなデザインが両立することが求めらる。

その中でも、「キッチン下がり天井」は、家事の効率や家族のくつろぎを考えた魅力的な選択肢として人気のインテリアデザイン。

ここでは、「キッチンを下がり天井にするメリット」について、詳しく見ていく!

メリット①:LDKに奥行き・メリハリが生まれる

キッチン下がり天井」は、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)の一体感を保ちながらも、異なる高さのエリアを作り出すことで、空間に奥行きとメリハリをもたらす

このデザインは、ワンフロアの空間を立体的に魅せる効果を発揮してくれる。

特に、下がった天井部分に木目のアクセントクロスや板張りを施すことで、洗練された印象を演出し、おしゃれなLDKを実現できる。

メリット②:ワンフロアを緩やかに仕切れる

「キッチン下がり天井」は、空間を仕切る壁や間仕切りを必要とせずに、キッチンとリビングダイニングを微妙に分ける効果を持っている。

このデザインによって、ワンフロアLDKの開放感を損なうことなく、各エリアの個性を保つことができる。

メリット③:間接照明を取り入れやすい

天井の段差を利用して間接照明(コーブ照明)を取り入れるのに適している。

これがまるでカフェやバーのような雰囲気をつくってくれる!

照明の配置次第で、リビング側の天井に向けて光を放射することで、高級感あるホテルライクな雰囲気を演出できる。

照明の影響で、空間の印象がより深みを増し、家族やゲストとの特別な時間を演出してくれる。

メリット④:配管やダクトを隠せる

アイランドキッチンを採用する場合、レンジフードのダクトが外壁に繋がる必要がある。

キッチン下がり天井」は、このダクトや配管を美しく隠す手段としても機能。

天井の下がり部分をダクトの収納スペースとして活用すれば、インテリアを美しく保ちながら機能的にデザインすることが可能。

キッチン下がり天井」は、家事の効率を高めつつ、スタイリッシュな空間を作り上げるための魅力的なデザインアプローチ。

 

キッチン下がり天井の導入に伴うデメリットと注意点

キッチン下がり天井」にすることは、新しいデザインの導入と家の空間を魅力的に変える素晴らしい方法だけど、注意が必要な点も存在。

以下では、「キッチン下がり天井」にする際のデメリットと注意点について詳しく解説。

デメリット①:施工費用が高くなる

一般的にはオプションとして提供され、追加の費用がかかることが多い。

このため、設置にかかる費用を事前に十分に理解することが重要。

施工費用を節約したい場合、全体の面積ではなく、一部のエリアのみを下がり天井にする方法も考慮できる。

特に、レンジフード周りや設備の上部を下げることで、デザインの特徴を生かしつつ、コストを抑えることができる。

小規模な住宅の場合は、プラスの効果として圧迫感を軽減できることも魅力。

デメリット②:掃除が大変

キッチン下がり天井」には、高低差が存在するために隙間ができる。

この隙間にホコリや汚れが溜まって、掃除が面倒。

通常の掃除では届かない場所に溜まったホコリを取り除くのは一苦労。

柄の長いハンディタイプのモップなどを使って掃除するのがおすすめ。

ただし、注意が必要なのは、間接照明などに強く当たると接触不良が発生する危険があるため注意が必要。

デメリット③:圧迫感と天井高さの注意

天井を下げるデザインは、通常は広い空間で導入されますが、その際に留意すべきなのが圧迫感と天井の高さ。

通常の天井高さが2.4mである場合、30cm下げた下がり天井の天井高さは2.1m。

180cm以上など、背の高い方がそのエリアに立つ際には、圧迫感を感じる可能性も。

キッチン設備のサイズや家族の身長に合わせて適切な高さを設定し、火災予防条例や建築基準法に関連する制約も考慮して設計することが大切。

デメリット④:オプション費用が発生する

通常の天井仕上げとは異なる加工や設備の追加が必要。

そのため、導入に際しては別途の工事費用が発生することがある。

特に、木目調のクロスや間接照明などを導入する場合、それに応じた費用も考慮すべき。

設計段階で全体の予算を把握し、追加費用を正確に見積もることが重要。

「キッチン下がり天井」実例2選!

スミコが見学させてもらった中にも魅力的な「キッチン下がり天井」があったよ。

「キッチン下がり天井」採用しているふたつのお家を紹介。

『オウルの家』新潟市西区のNEWモデルハウス

間接照明部分だけ下がって、実はキッチン内は上がってるので、キッチンの中での圧迫感は解消!

リビングダイニングに入った時のインパクトあるね!

このお家についてはコチラ▼

さりげないインテリアが光る太陽光付住宅【オウルの家】西区坂井東モデルハウス

『住み家』東区船江オークの家




目地のある正方形のシナ合板で仕上げた天井。やさしい温かみを感じるインテリアの中でアクセントとなっている「下がり天井

このお家についてはコチラ▼

無垢材を楽しむオークの家【住み家】自由設計の家づくり|東区サンクレーク船江町2丁目

「下がり天井のキッチン」まとめ

下がり天井のキッチン」は、新たなデザインの選択肢として魅力的。

アクセントを加え、空間の奥行きや区切りを演出できる一方で、注意が必要な点も。

キッチンを下がり天井にする際には、これらのデメリットや注意点を把握した上で計画を進めることが大切。

家族の生活スタイルや好み、身長。

あとは予算などを総合的に考慮し、最適なデザインを実現しよう!

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