住宅ローンの団信(団体信用生命保険)の落とし穴はココだ!!
マイホームを購入する際、将来のライフイベントを踏まえてしっかり計画を立てても、30年を超える長い期間となると…
「無理なく最後まで返済できるのだろうか?」
「病気で働けなくなったらどうなるのだろう?」
といった不安は残ります。
そんな万が一に備え、安心して返済するために「だんしん」は不可欠!
今回は、「だんしんとは?」についてわかりやすく解説していきます。
目次
1. 団信とは
団体信用生命保険とは?
団体信用生命保険(以下、団信)とは、住宅ローンの契約者に万が一のことがあったときに、家族や家を守ることができる保険です。加入していない場合、家族に大きな負担が残ってしまうため、住宅購入にあたって団信への加入は重要といえます。
通常は、住宅ローン契約者が支払いできなくなった場合、生命保険会社が住宅ローン残高に相当する保険金を銀行に支払い、債務の返済に充てる仕組みとなっています。
団信の契約方法
団信は、住宅ローンを借入れる場合、もしくは借換えをする際にのみ契約可能な保険の一種。一般的に住宅ローン借入れ後に加入することはできません。また、借入れ後は一部中途で付加できる場合もあるものの、健康状態によっては加入できないこともあります。契約時には慎重な検討が必要です。
2. 団信の種類
団信にはいくつかの種類があり、保障内容も異なります。それぞれの特徴を理解しておくと、契約する段階で選びやすくなりますね。ここからは、団信の代表的な種類を紹介していきま~す。
通常の団信
通常の団信は、契約者が死亡、または高度障害状態に該当したときに住宅ローン残高がゼロになります。
高度障害状態とは、具体的に以下のような状態。
- 両眼の視力を永久に失った状態
- 言語や咀嚼の機能を永久に失った状態
- 中枢神経もしくは精神に著しい障害が残り、終身常に介護を要する状態
- 両上肢とも、手関節以上で失った、もしくはその機能を永久に失った状態
- 両下肢とも、足関節以上で失った、もしくはその機能を永久に失った状態
- 片方の上肢を手関節以上で失い、尚且つ片方の下肢を足関節以上で失った状態
- 片方の上肢が持つ機能を永久に失い、尚且つ片方の下肢を足関節以上で失った状態
民間金融機関が提供する住宅ローンは、団信への加入が必須となっているケースがほとんど。一方で、住宅支援機構提供のフラット35に関しては、任意加入となっています。保険料という明確な科目が設けられているわけではなく、金利に上乗せする形が取られているのが一般的です。そのため、自分が加入しているかどうかを把握できていない方も少なくないでしょう。
団信が適用されるのは、住宅ローンの契約者が亡くなった場合か、高度障害状態になった場合です。
条件に該当する場合、保険会社が住宅ローンを引き受けている金融機関へ保険金を直接支払います。一方で、通常の生命保険は、受取人である被保険者の遺族に支払われます。その点が団信と通常の生命保険の大きな違いといえるでしょう。
3.支払い方法は?
団信の保険料はどのように支払うのでしょうか?気になりますよね。
団信の保険料は住宅ローンの金利に含まれる
まず、一般的な団信の保険料は住宅ローンの金利に含まれています。保険料を別途支払うわけではなく、毎月の返済額に含まれています。ですから、特に意識せずに支払いができます。
特約を付ける場合は金利が上乗せされる
さらに、特約を付加する場合は年0〜0.3%程度の金利が住宅ローンに上乗せされます。
ただし、死亡や高度障害のみを保障する基本的な団信であれば、金利の上乗せはありません。でも、3大疾病や要介護状態などを保障する特約を付けると、その分金利が上がります。ちょっと痛いけど、手厚い保障が得られるのは安心ですよね。
団信加入で住宅ローン金利が優遇されることも
なんと、団信に加入することで住宅ローン金利が優遇されることもあります。ある銀行の団信に加入すると、年0.3%の金利が上乗せされますが、住宅ローン金利が年0.05%優遇されます。実際の上乗せ金利は年0.25%になるので、少しお得な感じです。
【一般団信とガン団信の返済額の比較】
団信の種類 | 一般団信 | ガン団信 |
---|---|---|
借入金額 | 3,000万円 | |
借入期間 | 35年 | |
返済方法 | 元利均等返済 | |
借入金利 | 0.65% | 0.75% |
毎月返済額 | 79,880円 | 81,235円 |
総返済額 | 33,556,854円 | 34,128,266円 |
(引用:SBI新生銀行/住宅ローンのガン団信は必要?より)
団信に加入するための条件
最後に、団信に加入するには条件があります。まず、住宅ローンをこれから借りる人が対象です。新規借入れや借換えの際に団信に加入できます。
また、健康状態の告知が必要です。持病や病歴がある場合、加入できないこともあります。ただし、「ワイド団信」などといった条件が緩和されたプランもあるので、心配な方は検討してみてください。
4.団信の落とし穴はここだ!
健康状態で加入できない場合がある
団信に加入するためには、健康状態の告知が必要です。健康に問題があると、団信に加入できないことがあります。その場合、住宅ローンの借り入れ自体が難しくなることも。
フラット35は団信加入が必須ではありませんが、万が一の際に家族に負担がかかります。この点を理解して、十分に備えておくことが大切です。
契約後の内容変更が不可能
一度団信に加入すると、途中で契約内容を変更することはできません。特約の追加や解除もできないので、契約時にしっかりと確認しておきましょう。後で「やっぱりこうしておけば良かった」と後悔しないために、最初に慎重に選ぶことが大切です。
所得控除の対象外
団信の保険料は、一般の生命保険料とは違い所得控除の対象外です。税金の還付が受けられないため、他の生命保険と比較する際には注意が必要です。少し残念なポイントですが、他のメリットと比較して考えることが大事です。
5.選ぶべきは〇〇!
ワイド団信がオススメ!
持病や病歴がある方には、ワイド団信がオススメです。通常の団信に加入できない場合でも、ワイド団信なら加入できる可能性があります。これにより、安心して住宅ローンを利用できます。健康に自信がない方には最適な選択です。
3大疾病保障付き団信
健康状態に問題がない方には、3大疾病保障付き団信もオススメ。がん、脳卒中、急性心筋梗塞などの重大な病気にも対応します。これにより、万が一の際にも安心して住宅ローンを返済できます。少しの金利上乗せで大きな安心が得られるので、検討する価値ありです。
全疾病保障付き団信
さらに安心を求めるなら、全疾病保障付き団信が良いでしょう。すべての病気やけがが対象となり、就業不能状態が続いた場合に住宅ローンが完済されます。特に働き盛りの方や家族を支える方には、大きなメリットとなります。選択肢として考えてみてください。
団信の落とし穴まとめ
団信について、ここまで詳しく解説しましたが、いかがでしたか?主婦として家族の安心を守るためには、住宅ローンとセットで考える団信の選び方が重要です。団信にはさまざまなプランがあり、それぞれにメリットと注意点があります。健康状態や家族の将来を見据えて、最適なものを選びましょう。
特に、持病がある方にはワイド団信が頼りになりますし、重大な病気に備えたい方には3大疾病保障付き団信や全疾病保障付き団信がオススメです。選ぶべきプランを見極めることで、安心して住宅ローンを組むことができます。
私スミコも、家族のために慎重に団信を選びました。将来の不安を少しでも減らすために、最初の一歩を踏み出してみてくださいね。皆さんも、この記事を参考に、安心してマイホームを手に入れてください!
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プロフィール
新潟スミコ
アラサー主婦。
サラリーマンパパと2児の子育て奮闘&エンジョイ中
新潟生まれ新潟育ちで趣味はマイホーム情報収集・住宅見学
産後、マイホームの夢が膨らみ住まいづくり情報収集してたら【家ヲタク】に!同じ悩みを持つ新潟県民に向けて役立つ【住まいづくり情報】を発信!