“　お じ い ち ゃ ん 家 の 納 屋 に 住 む 。　”

孫家族3人が実家ではなく、おじいちゃん家の敷地内、農機具を保管する納屋をリノベーションし新たな暮らしをスタートさせる。

納屋リノベーションって新潟でありそうでなかった事例。

新しいけど懐かしい場所に暮らす・・・羨ましいぞ。

【Ag-工務店】が手掛けた納屋リノベーション、もちろん見学してきたのでご紹介！

今回【新潟家守舎】の小林さんにお話し伺って、納屋リノベーションに至った経緯も伺えてすごく面白くて勉強になったので一緒にご紹介しよう。

納屋リノベプロジェクト

元々は母屋のリノベーションを考えていた施主さんとなる孫家族。

母屋のリノベーションとなると大きな予算も動く。

そこで新潟家守舎の小林さんを中心に、これからのご家族の未来の話し合いが始まったそう。

ご家族とは祖父母・父母・孫家族、お子さまも含めて4世代！！

『家を建てる』だけではなくて、家族の未来の形を深堀し、家族で現状を理解・把握。

お金のこと、暮らしのこと、今の家の状態(境界線やバラバラだった登記も整理！)…などなど。

家族でも把握できていなかったことを話し合いベストな形を話し合ったのだそう。

母屋リノベーションや母屋を新築に建て替えるなど細かな情報のある小林さんの提案の中で、小林さんはおじいちゃん家の敷地内にある農機具を保管する「納屋(なや)」に注目。

田園都市新潟では、米関係の納屋は、財産を守るためのもの。

おじいちゃん家の敷地にある納屋も立派で、柱も太く、屋根も瓦葺き、通気性もよく、管理もされて、状態も非常に良い状態。

before　もともとの米納屋▼

(引用：Ag-工務店HP /「さつき野の納屋リノベーション」新潟市秋葉区)

結果的に、納屋リノベーション(孫家族)⇀母屋建て替え(祖父母＋父母)という形とスケジュールに決定。

お引越しの予定のなかったお父さんお母さんも一緒に母屋にお住まいになるとのこと。

予定してなかったのに、話し合って整理して、出した答えが家族の集合って、すごい！あったかい。

納屋リノベーションをして、先におじいちゃんたちが納屋で仮住まい、その間に母屋を建て替えて、完成後みんながお引越し。

今はおじいちゃん・おばあちゃんだけで住んでいた広い敷地。

新しくもあり懐かしくもある建物が形を変えて、孫家族の住まいになる。

家族が集まってくる。きっと、土地もお家も喜んでいるね。

気になる納屋リノベーションの見学レポートに参りましょう。

高い天井を生かしたロフトやシンプルな動線

(引用：Ag-工務店HP /「さつき野の納屋リノベーション」新潟市秋葉区)

木の色味が違う部分が増設したところ。

玄関と、窓が増えたところだね。

その他、外壁はそのままなんだって。

瓦や木の外壁は耐久性があって頼もしいのがよくわかる。白い壁もキレイ。

もともとは『米納屋』、倉庫だから無断熱。寒くてＯＫだもんね。

それを快適な住まいにすべく、しっかり断熱改修して暖かい住まいに。
シャッターもそのまま、大きいお米の冷蔵庫が入っていたよ。米農家には必須ね。

手前側は敷地一杯に畑スペースだったけど真ん中を車が通れるようにして、実用性もUP！車もたくさん置ける！

高い天井を生かしたロフトで、空間を活用したメインフロア。

どこでも家族を感じられるリビング。

オークを使ったフロアは温かみがあってナチュラルな印象。
奥行きのある窓枠も、ナチュラルな色味の木で統一されていて、易しい雰囲気。

もともとある梁のインパクトに合っているな～。
母屋や立派なお庭が見える位置の壁付けのキッチン。

ロフト上は寝室と、収納。

写真の素敵なお姉さんたちはスミコと違うからね。笑

立ち止まって考える

(引用：Ag-工務店HP /「さつき野の納屋リノベーション」新潟市秋葉区)

夫婦＋子供のベストを考えることに加えて、親・祖父母…家族のこれからも考えてみる。

一緒に住む？住まない？二世帯？同居？

土地って本当に、新しいところじゃないとダメ？

家族によって、環境によって、状況は様々。

実行するしないは別として、視野を広げることはすべきだな、と感じた。

このプロジェクトは、断熱工事の実施、面積の制約、、そして、予算を守りながら最大限に心地良くなるような計画だったそう。

納屋リノベと母屋建て替えは住まい手も違うから、別々に打ち合わせしたり、それぞれに最適なプレゼンをして、それがすごくわかりやすくて、様々な重要な選択も納得しながらご決断していったそう。

家族4世代全員がワクワクする期間・時間ってこの先そうないよね。

家づくりのスタートラインで考えるべきこと、視野の広げ方を勉強できたスミコでした！！