じゅうたく通信 家づくりレポート雪国新潟のマイホームを守る一番の味方!雪に強い屋根材とは?

雪国新潟のマイホームを守る一番の味方!雪に強い屋根材とは?

家づくりノウハウ
雪国新潟のマイホームを守る一番の味方!雪に強い屋根材とは?

真夏の家づくり進めてると意外に盲点にならない!?雪対策!!

猛暑も酷暑も辛いけど、やっぱり我々新潟県民にとって、風雪被害は考えなくてはならない!

真夏に「雪に強い屋根材」について考えてみよう!

新築の際はもちろんリフォームの場合も、降雪が多い地域の方は、雪に強い屋根材にしておくことで、予想より降雪量が多い場合などの備えになるのでは!?

雪国の住宅において、屋根の雪対策は非常に重要。

雪下ろし作業は重労働であり、かなりのリスクがあることをみんな知ってる。

新潟県内では毎冬、屋根の雪下ろし中の転落事故や、屋根から落ちた雪による事故が頻繁に発生してる。

これらの事故は、雪国の住民にとって深刻な問題となっており、屋根の雪対策の重要性を示しているよね。

雪には想像以上に重い…雪の降らない地域のヒトには分からんよね。

雪国マウントもとっちゃうよ。

雪の重量は、含む水分量によって違うけど、1平方メートルあたり1cmの雪が積もると約3kg、10cm積もると約30kg、1m積もると約300kg。

特に、雪の多い地域は、お家に相当の荷重が掛かる。

想いを込めて、時間をかけて出来上がったマイホームに、そんな重荷を(重荷っていうのか!?笑)負わせたくない!!

そもそも、むやみに雪を落とすことは、近隣への迷惑にもなるし、雪の下敷きになることで思わぬ事故につながる可能性もあるから、屋根の雪対策は冬の安全と快適な生活を確保する上で非常に重要!!

今回は、積雪が多い雪国における屋根の形状と安全性、快適性について詳しく見ていきましょう。

雪に強い屋根の条件とは?

雪に強い屋根の条件として重要な条件は、吸水率が低く、雨漏りになりづらい構造

吸水性が高かったり、雨水が入り込みやすい構造だと、屋根の内側に入り込んだ水が凍結して、屋根材自体を痛めてしまう。

その点、金属屋根、特にガルバリウム鋼板は、密閉性が高く水が入り込みにくい構造になっているため、豪雪地帯ではよく好んで使われている。

北海道や東北などでは金属屋根が約7割!

北海道や東北の特に積雪が多い地域などでは、瓦屋根は少なく金属屋根が7割を占めていると言われている。

瓦屋根がなぜ少ないかというと、豪雪では瓦自体がずれてしまうことで雨漏りの恐れがあったり、瓦内部に入り込んだ水が凍結し、瓦が割れる原因になるためと考えられており、敬遠されているよう。

加えて、北海道・東北の豪雪地帯では、落雪による事故の防止のためや、雪かきをしなくて済むように作られた「無落雪屋根」が主流となっています。

この無落雪屋根の屋根材は板金であるため、これも瓦屋根が少ない理由の一つ。

日本海沿岸では石州瓦がよく使われている!?

しかし、北海道や一部の東北地域に次いで積雪の多い、日本海側である北陸地方では、打って変わって瓦屋根が多く見られます。

大きな要因は凍害・塩害に強いことではないかと思います。

瓦は積雪に弱いというイメージが、定着している反面、瓦の中でも釉薬瓦(陶器瓦)は釉薬でコーティングされていることにより、吸水性が低く凍害に強いとされている。

中でも石州瓦は、焼き上げる温度が高温のため、瓦の水分が少なくなるので、寒さに強い!

また、塩害に強いことも特徴。

日本海沿岸は冬季の季節風が強く、海水がミスト状になって吹き付けるため、錆ができやすい環境になるので、塩害に強い石州瓦は大活躍。

金属屋根といえば、錆に弱いのが弱点です。 その中でもガルバリウム鋼板は防錆性が高いとはされていますが、金属である性質上、いつかはサビる。

このあたりが、同じ寒冷地でも、日本海沿岸では金属屋根が普及していない理由なのかもしれない。

瓦屋根の注意点

  1. 瓦そのものの重量があるため、軽いトタンに比べて雪を頻繁に下ろす必要がある
    瓦は重いため、雪が積もるとその重量が増加し、屋根に大きな負担をかける。これに対して、軽い金属屋根は雪を比較的頻繁に下ろす必要がない。
  2. 瓦の凹凸があると、雪下ろしの際足元が不安定になる
    瓦屋根は表面に凹凸があるため、雪を滑らせる際に足元が不安定になりやすく、作業が難しい。
  3. スノーダンプで雪を下す場合、瓦の凹凸にスノーダンプが引っかかる
     スノーダンプは平らな表面に雪を押し出すための機械ですが、瓦の凹凸に引っかかる可能性が高く、効率的な雪下ろし作業が難しいです。
  4. 常に雪があると雨漏りしやすいこと。 瓦屋根は雪が積もった状態が長く続くと、雪が解けた際に雨漏りが発生しやすくなります。雨漏りは建物に損害を与える恐れがある。

雪国における屋根の形状

雪の処理を考えると、屋根の形状は以下の3つ。

  1. 自然落雪タイプ
    屋根に勾配をつけて、雪を自然に落とすタイプ。雪止めを付けずに、雪を滑り落とします。雪が多く降る地域では最も多い形状。

    • メリット:
      • 電気や灯油などのエネルギーを必要としないため、ランニングコストが掛からない。
      • ある程度雪が積もれば自然に落ちるため、雪の重量による負担が家に掛からない。
    • デメリット:
      • 屋根から落ちた雪を積み上げておくスペースが必要。高床式にするとよい。
      • 雪が勢いよく滑り落ちるため、道路や隣の敷地に落下し、トラブルの原因になる可能性がある。
  2. 融雪タイプ
    電気や灯油のエネルギーを使って、屋根の雪を解かす形状。雪を落とすスペースがない場合に採用される。屋根に雪のひっかかりができる金具をつけて落雪を防止し、融雪設備で雪を融かす。

    • メリット:
      • 雪を落とすスペースがない場合に有効。
      • 雪が直接落ちてこないため、安全。
    • デメリット:
      • ランニングコストがかかる。
      • 大雪が降った場合はコストが掛かるため、人力で下すこともある。
  3. 耐雪タイプ
    家の構造を通常より丈夫にし、屋根の雪を積もらせたままにしておく形状。都市部など、宅地面積が広くとれない場合に採用されます。代表的な構造としては、屋根をM型にする方法、フラットにする方法、雪止め金具で落雪を防止する方法があります。

    • メリット:
      • 雪下ろしの必要がない。
      • エネルギーが必要なく、ランニングコストがかからない。
    • デメリット:
      • 家の構造を丈夫にする必要があり、イニシャルコストがかかる。
      • 常に屋根の上に重量物がのっているため、地震に弱い。

 

まとめ

雪国の住宅と屋根の形状について基本を見てきた。

雪国の住宅は、雪との関係が切っても切れないもので、屋根の雪対策は冬の安全と快適な生活を確保する上で非常に重要!お金かけずに楽したい!

できるだけ労力をかけず、コストもかからず、安全に過ごすためには、適切な屋根の形状を選ぶことも不可欠ってこと。

どんな屋根の形状にするかは、土地の条件や住宅の構造によっても異なるよね。

経験豊富なハウスメーカーや工務店と相談しながら、雪国での安全かつ快適な生活を実現しよう。

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