建築家と建てる家: 一流のデザインと機能性を備えた家づくり
「家づくり、建築士の方にフルオーダーで建ててもらう憧れはあるけど、費用が心配…」
そう思う人も多いよね。スミ子もそのひとり。
デザイン性高くてオシャレで、一味違うマイホームには憧れるけど、やっぱり設計事務所や建築事務所って“お高いんでしょ?”
憧れを憧れのまま終わらせるのか!?
気になっちゃうとこ深堀してみたら、案外検討できる範囲だったらもったいないよ!
ってことで『建築家と建てる家』のリアル、解説しちゃうよ。
目次
みんな、建築家と建てたい!?
この兄さんが建築家かどうかは知らん↑
みんな注文住宅を建てるなら、どこに依頼する?
ハウスメーカーや工務店を思い浮かべたひと、多いのではなかろうか。
「“建築家と建てる家”に7割強が憧れるも、実際に依頼検討は約1割」
建築家と建てる家に7割以上の人が憧れているものの、実際に依頼を検討した人は1割程度という結果が出たそうな。
その理由として多く挙がったのが、
「設計料が高い」
「自分に合う建築家とどう知り合えばいいかわからない」
といった声。ごもっとも。
「今は建て売りでもけっこうおしゃれなものもあるし、予算も抑えられるからそれでいいかな…」
なんて思っていない?
もちろん建て売りは建て売りの良さはある。
けど建築士と建てる家について知らないまま選択しちゃっていいのかな?
7割以上の人が憧れるのにも理由はあるはず。
建築家・設計事務所とは?
建築家とは、一般的に設計事務所を主宰する設計士を指しますが、家づくりを建築家に依頼する場合は、その建築家が主催する設計事務所に依頼することになる。
設計事務所では、建て主の要望に対してさまざまなアプローチをし、スケッチや図面を作成したり、模型を制作したりしながら、建て主が納得するまで検討を重ねて提案。
その過程で、建築家は常に建て主のことを第一に考えてくれる。
建築家には、作品性や芸術性を追求する人もいるけど、住宅を手がける多くの建築家は、建て主の生活を最優先に設計してくれる。
建築家さんってスミ子の中で気難しいイメージがあったんだけど、実際には色んなタイプの建築家がいて、多くの人は人付き合いが好きで、コミュニケーションも得意な方ばかり、ということも分かってきた!
(いっぱい見学会行ってるから!笑)
建築家と建てる家の特徴
建築家に依頼する住宅は、ハウスメーカーや工務店に依頼する場合と比べてどのような違いがある?
大きな特徴は以下の通り。
ハウスメーカー | 工務店 | 建築設計事務所 | |
設計の自由度 | 自由度:低め 標準仕様をベースとして計画。企画から外れる希望はオプション扱いとなる |
自由度:やや高め 明確な標準仕様はないものの、得意な工法を勧められるケースが多い |
自由度:かなり高い 施主の希望に沿ってゼロからプランニングしてもらえる |
設計・施工・監理 | すべて自社で行う。 個別の費用は分からないことが多い |
自社で行う。個別の費用は分からないことが多い | 設計・監理のみ自社。 施工は別会社と直接契約し、施主の代わりに施工を監理 |
敷地条件 | 整形地ではない場合、ハウスメーカーでは対応できないケースもある | 工務店ごとに得手・不得手があり、整形地以外は対応できないケー | 変形敷地や旗竿地、高低差がある土地でも柔軟にプランニングしてもらえる |
『建築家と建てる家』メリット
①要望を細かく形にしてくれる
建築家の住宅のメリットは「要望を細かく読み取って、形にしてくれる」こと。
ハウスメーカーの営業のように、多くのお客さんと同時並行で協議を進めておらず、限られた人数で協議し検討するので、施主一人に掛けられる時間が長く丁寧に設計をしてもらえる。
②悪条件の土地をアイデアで乗り越える
旗竿敷地や狭小地といった「悪条件の住宅でも設計を工夫して乗り越える」ことができる。
(たしかに建物探訪とか隣のすごい家とかに出てくるこだわりのオシャレ住宅って、三角の土地とか狭小地とか難アリな土地を、ハウスメーカーじゃなくて建築士さんのアイディアで乗り切ってるな!!なっとく!)
一般的なハウスメーカーは社内ルールで設計上の決まりがあり、特殊な施工を行なうと高額なオプション費用を取られるか、そもそも設計できない可能性がある。
このため、悪条件で安価に土地を購入し、建築家に依頼して家を建てたことで費用を減らせたケースも存在。
③予算の多寡に合わせた設計ができる
予算が不足していても、「予算に合わせた設計が可能」。
例として、トイレ・バス・洗面を同じ部屋に置くと、境界となる壁の部材費や施工の手間を減らすことができる。
こういった大小の工夫を重ねていくことで金額の調整を行えることも強み。
『建築家と建てる家』デメリット
①時間と手間が掛かる。
建築家との家づくりの最大のデメリットは完成までに時間が掛かること。
設計に半年、施工に半年と家が完成するまでに最短でも1年は掛かるし、特に設計では半年以上の期間を費やすことも珍しくない。
なぜなら間取りや内装、外装、水廻りの設備機器などをまったくの白紙の状態から決めていくから。
膨大な決定事項を一つひとつ吟味しながら決めていくため、設計の段階では建築家だけでなく依頼人にも多くの時間と手間が求められる。
②工事費用とは別に設計監理料が必要。
建築家に依頼すると、工事費とは別に設計監理料が必要になる。
『設計料』は、工務店やハウスメーカーでも実質的には建築家と同じぐらいの費用が掛かっているが、『監理料』は建築家に依頼したときだけに掛かる費用。
その分厳密な工事監理が行われるということでもありますが、工事品質が上がる分だけ費用が増えることを覚えておこう。
③工事金額や設計監理料が概算のまま、建築家と契約を交わさなければいけない。
工務店やハウスメーカーで家を建てる場合は、プランと見積りが出揃って、家の完成形とほぼ正確な工事金額が分かった上で工事請負契約を交わす。
ところが建築家に依頼して家を建てる場合はそうじゃないらしい。
まず建築家が最初のプランと概算の見積金額を建て主に提出。
そして建て主がそのプランを気に入り「この建築家に家づくりを依頼しよう」と決めた場合に「あなたに家づくりの設計と監理をお願いします」という業務委託契約を建築家と交わす。
注意すべきは、この時点でまだプランが確定していないため、工事金額もそれを元に計算する設計監理料金も確定していないことです。正確な金額が確定するのは数か月後に設計を固め終わり、工務店数社に相見積りを取り、そのうちの1社とお客様が工事請負契約を交わした時。
つまり建築家との家づくりでは正確な費用や家の完成形がいま一つ分からない状態で建築家と契約を交わさなければいけない、ということ。
この点が、工務店やハウスメーカーに依頼する場合と大きく異なる。
建築家との家づくりはこんな人におすすめ
理想とするイメージがついている
どんな家を建てたいのか「理想とするイメージを持っている」人は建築家への依頼はおすすめできる。
こんな家が建てたいという像が明確であるほど、建築家とのミスマッチを起こすことなく協働して家づくりを進められる。
家づくりにこだわりを持っている
「家づくりに強いこだわりを持つ人」も建築家と作る家づくりがおすすめ。
建築家と作る家づくりは、建具ひとつ、天井の部材ひとつに至るまで全て指定し、予算上の上限はあるけど要望を伝えればほとんどのものは形にできる。
家の細かいところまで指定したり、協議しながら家づくりを進める楽しさを見いだせる。
(よりお家に愛着わくんだろうな~手のかかる子ほど可愛いもんな~)
建築家との家づくりで不安を感じる点
建築家に依頼すると高くなるんじゃないの?
まずは、費用が高く付くという不安。
確かに設計監理料として物件価格の数%の支払いが必要にるけど、それはハウスメーカーや工務店も料金の中に含まれていて、無料や安価を宣伝する業者も手数料として差し引いているらしい!
むしろ自由な設計で部分的なコストダウンを図れる、「建築家との家づくりの方がトータルの費用は安価になる場合も」あります。
建てた後のアフターメンテナンスが心配
建築後のアフターメンテナンスがどうなるのか心配になる人もいるのでは?
一般的には「施工を行った工務店が対応」しますが、契約の内容によってメンテナンスの対応方法が異なる。
長い間、付き合っていく家のことなので、契約を締結する前にメンテナンスの対応方法について詳しく聞いておくと安心。
(工務店さんや設計事務所の方のInstagramで“今日はメンテナンスにお邪魔しました!”ってよく見るから、それがあると長いお付き合いができて安心ってことか。)
建築家の住宅は意外と身近!
建築家の建てる家について、メリット・デメリットや不安要素など紹介したよ。
建築家と聞くと身構えてしまって、スミ子とは遠い存在と感じてたんだけど、思ったよりも身近で気軽に相談できる存在っぽい。
少しでも建築家と話してみたいと思った人は見学会や相談会いってみるべし!
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※掲載している情報は公開時点の情報です。最新の情報は各メーカー公式サイトよりご確認ください。
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プロフィール
新潟スミコ
アラサー主婦。
サラリーマンパパと2児の子育て奮闘&エンジョイ中
新潟生まれ新潟育ちで趣味はマイホーム情報収集・住宅見学
産後、マイホームの夢が膨らみ住まいづくり情報収集してたら【家ヲタク】に!同じ悩みを持つ新潟県民に向けて役立つ【住まいづくり情報】を発信!