じゅうたく通信 家づくりレポート基本すぎて誰も教えてくれない⁉住宅会社の【坪単価】本当のからくりも紹介!

基本すぎて誰も教えてくれない⁉住宅会社の【坪単価】本当のからくりも紹介!

土地探し家づくりノウハウ
基本すぎて誰も教えてくれない⁉住宅会社の【坪単価】本当のからくりも紹介!
「坪単価って土地の相場じゃないの?」
「住宅会社比較サイトの坪単価ってどういう意味?」
「各社比較の坪単価をどう活用すればいいの?」

【坪単価】に振り回されそうなあなた!!

【坪単価】を知らずして予算を踏まえた各社比較はできないでしょう。

この記事を読むことで、土地探しの際、相場を踏まえたうえで比較でき賢い選択ができる

また【坪単価】を理解し、ありがちな落とし穴にも落ちずスムーズに住宅会社選びができる

家づくりの資金計画を立てるうえで土地購入費用の目安にもなり、住宅会社比較の指標にもなる【坪単価】を味方につけよう!

よく言う【坪単価】説明できる!?


【坪単価】は同じ言葉でも、意味が2種類ある!ややこし!

  •  住宅会社の【坪単価】
  •  土地の【坪単価】

同じ言葉でもそれぞれ指すものが全く違うので使い分けていこうね。

住宅会社の【坪単価】

住宅会社の【坪単価】とは、建物価格の目安を知るために用いられる考え方。

家を建てる時の費用の目安となる金額を算出する根拠となるもので、1坪当たりの建築費のことを指す。

建物の本体価格を延床面積(坪)で割った数値で、1坪当たり約3.3㎡で算出。

坪単価が80万円のハウスメーカーがあったとして、見学したモデルハウスが30坪だったとすると、その家は【80万円✕30坪=2400万円】ということになる。

じゃあ、28坪で2200万円の家の坪単価はいくらになるでしょう。【2,100万円÷28坪=坪単価75万円】ということ。

住宅を検討していく中で必ず使われる言葉だから、ここでは【坪単価】という考え方をよく理解し惑わされることがないように準備をしていこう。

「【坪単価】が安いから建物の価格が安く済む!ラッキー!」

なんて思っていたら落とし穴にドスンッなので、ここからは住宅会社の【坪単価】3つの注意POINTを挙げていこう!

住宅会社の【坪単価】3つの注意POINT

①延床面積での計算と施工床面積での計算は坪単価が違う!

【坪単価】を算出する際に「延床面積」で算出する住宅会社もあれば「施工床面積」で算出するハウスメーカーもあるので注意が必要。

金額全然違うからね。

「延床面積」には、ベランダ・小屋裏収納・地下室・玄関ポーチなどは含まれない。

「施工床面積」には含まれる。

だから「施工床面積」で算出したほうが坪単価を安く見せることができる!という簡単なマジック。

同じ家でも「延床面積=施工床面積」にはならないから、「施工床面積」の方が大きな数字になるということ。

②家が小さいと割高、家が大きいとは割安!

建物を小さくしても一戸建て住宅に必要な設備は決まってる。

玄関ドア・トイレ・洗面化粧台・キッチンやユニットバス・等は絶対必要。

更に【坪単価】算出の際、意外と外されちゃうの照明やカーテン。

必ず使う設備の建築資材の費用は変わらないから、【坪単価】に占める金額へ影響を与えるんだよ。

これらを含んで金額設定をしているのか、していないのか、によっても【坪単価】は変わってくる。

ハウスメーカー・工務店で坪単価の算出根拠が違うということを覚えておこう。

③各住宅会社の商品によって【坪単価】も変わる

同じ坪数でも形状仕様が違うため金額にも差が出て結果として【坪単価】にも違いがでてくる。

住宅会社によって販売している商品は違って、その違いは使用している建材工法、さらには職人さんも違う。

【坪単価】はだいたいの目安にはなるけど、このように違いを考えていくと同じ大きさの家でも坪単価が違うことは納得がいくね。

販売している商品によって価格(坪単価)に違いがあるということを把握しておこう。

営業担当の信頼度を見分けられるぞ!

この3つの注意POINTは広告や様々なサイトで【坪単価】を表記するハウスメーカーや工務店が増えたことによる価格競争だよね。

そこの競争に惑わされないようにしないと。

そのために営業担当者のスタッフに【坪単価】の詳細を教えてもらおう。

質問をして、曖昧に逃げられたら要注意かも!?

あとから見積もりが跳ね上がったりするかもよ。

【坪単価】の違いを教えてくれる営業担当者に出会えることを祈ることと、こちらとしても見極めることが重要だね。

見落とすな!【坪単価】に含まれないもの

家づくりでは、建物の本体以外にも費用がかかる。

本体価格以外の費用は以下の2つ。

  • 別途付帯工事費
  • 諸費用

これらは【坪単価】には含まれていない費用だから、打ち合わせが進み、大幅に予算オーバーしてしまって沢山のことを諦めた…ってなことにならないように、今のうちに勉強しよう。

別途付帯工事費

工事には、本体工事と別途付帯工事の2種類がある。

本体工事は「家の建築費基礎工事塗装工事設備工事

この費用は有難いことに本体価格に含まれる

別途付帯工事は「屋外工事の費用や建物に付帯する費用」など、建物本体以外にかかる工事費用のこと。

外構費用・水道の引き込み費用・地盤工事インテリア工事・・ガス工事費用」などのこと。

一般的に、別途付帯工事にかかる費用は、家づくりの費用全体の2割程度といわれている。

別途付帯工事費は家の立地条件によって大幅に異なるから、土地の選び方次第では費用を抑えることができるよ!

諸費用

諸費用とは、直接的な工事費用とは異なる費用で「ローン手数料印紙代登記費用火災保険料仮住まい費用」などのことを指す。

諸費用の目安は、家づくりの費用全体の1割程度

登記費用や印紙代などは変動しない固定的な費用で、住宅ローンを組む人が大半だから、諸費用を抑えることはまずできない。

住宅会社の【坪単価】をおさえるポイント

打ち合わせが進み、予算オーバーの気配がしたときは、前もって担当者に予算を明確に伝え、「コストをおさえたい」という意思をはっきりと示すこともすごく大切。

しかし、それでも夢のマイホーム、予算オーバーになる場合はある!

だってマイホームだもん。

私たちだけの家だもん!

どうしたら費用を削減できるか悩む同志のためにここではスミ子が【坪単価】をおさえる方法を紹介!

外観や間取りをシンプルに。

【坪単価】をおさえたいなら、なるべく凹凸の少ない設計にすることが重要。

複雑な形よりシンプルな形にした方が耐震性にも優れていて、コスト以外の面でもメリットが!

例えば「総二階建てにする」「屋根は片流れに」とか、いびつな家ではなく家をシンプルな形にすることで費用は大幅に抑えることが可能。

同じ床面積でも、間取りや外観の形が複雑なほうが「壁量・構造補強・工賃・資材」などが増え、【坪単価】は高くなる。

特に、住宅の構造部分である基礎屋根外壁などは、形状によって費用が大きく変わってくるよ。

ドアを減らす

【坪単価】を削減したいなら、ドアの数を減らすのが簡単で効果的。

日本人は何もかもドアで仕切ってしまいがちだけど、少し工夫するだけでドアが必要ないケースもあったりする。

ウォークインクローゼットや子供部屋のクローゼットは、扉をなくしたほうがスムーズに出入りできて便利。

ライフスタイルや間取りにもよるけど、使い方次第で「扉を省いても問題ない状況」は作り出せるよ。

打ち合わせが始まったら、担当者や設計士に相談してみよう。

壁をつくらない

適切な壁の量は、耐震はもちろんですが、プライバシーを守るうえでも必要。

方法次第で壁を減らして【坪単価】を削減することもできる。

部屋を「家具で仕切る」のも一つの方法。

子供部屋は、間仕切り壁をなくして家具で仕切ったほうが、いずれ独立したときに改修なしに広い部屋にできて助かるかもしれません活用のしやすさも増えてくる。

壁をつくるかどうかは「開放的な空間にしたい」「将来は部屋を広げる可能性がある」なども考慮すると、思わぬところでコストカットができる場合も!

仕様のグレードを見直す

【坪単価】は設備費用のグレード次第で大きく変わってくるぞ。

設備費用は本体価格の20~30%程度を占めるのが一般的。

【坪単価】を減らしたいなら、設備の仕様を見直しも必要。

グレードの高い設備機器は、デザイン性や機能性に優れているので魅力的だけど、【坪単価】を押し上げる大きな要因になりがち。

ショールーム見学に行けば、誰でもついつい高品質なものを選んでしまって、予算にびっくり!

設備機器には様々なグレードがあるので、見積をとるときは「松竹梅」の3パターン程度を用意してもらうのがオススメ。

グレードを比較しながら詳細を決めていけるので、冷静になることができるよ。

後悔しないように、設備機器を選ぶときは、そのグレードが自分や家族にとって「どのくらいメリットをもたらすか」を考えて選ぶようにしよう。

水回りをまとめる

お風呂やトイレなど水回りの位置を一つにまとめると、給排水設備の工賃や資材を削減できるから、コスト削減に!

それに、水回りを集中させたほうが動線が短くなり家事がラクになるよ。

ラク家事導線だね♪

部屋で内装のグレードを使い分ける

【坪単価】は、内装によっても大きく影響される。

家の内壁をすべて漆喰にしたり、床にすべて無垢フローリングをつかったりすると、材料費や工賃は一気に跳ね上がることも…。

オススメなのは、内装のグレードは家全体ではなく、リビングやキッチンなどポイントを絞って重点的にこだわる方法。

お気に入りの内装を家全体に取り入れると、施工面積が多すぎてあっという間に高額になりがちですが、一部であれば予算オーバーにならずにすむ場合もある。

あとは自分たちで漆喰塗るとか!?

和室はつくらない

床の間や立派な床柱などがある和室は、資材や手間が洋室よりも割高になりがち。

和室は絶対に必要!?

和室をつくらず洋室だけにするという選択肢もあるんじゃない?

タタミだけが欲しい場合は、洋室の一角にタタミスペースをつくるとか、コストがかからない方法は必ずあるはず!

住宅会社の【坪単価】相場

注文住宅の【坪単価】は「83~95万円程度」。

坪単価の相場の差が出る理由は、以下の3つ。

  • 地域性の違い
  • 施工業者の違い
  • 構造の違い

地域性の違い

土地を購入しない場合よりも土地付きの注文住宅を購入するほうが、坪単価が低くなる。

特に首都圏では、土地から購入するほうが建物のみの購入のときよりも、坪単価が12万円程度もおさえられるそうな。

土地代に費用がかかると、そのぶん建物の費用はおさえる傾向にあるようだね。

施工業者の違い

坪単価は、どこに施工をお願いするかでも大きく異なる。

一般的には、施工業者ごとの坪単価は

  • 大手ハウスメーカー:70万円以上
  • 工務店:50万円以上

ハウスメーカーは工務店よりも坪単価が高くなりがちだけど、建材や設備機器がハイグレードな傾向にあり、工事管理が徹底しているなどのメリットも多くあげられる。

一方、工務店は基準が独自で品質がばらつくケースもありますが、ハウスメーカーに比べると価格を抑えられるのがメリット。

施工店ごとに坪単価は異なりけど、それぞれに「得意分野」や「特徴」が違うから、一概に【坪単価】だけで判断するのはもったいない。

施工店の選び方は、自分達が「何を求めるか」によって変わってくるから、今更だけど【坪単価】だけにとらわれることなく、自分の優先順位をはっきりさせることが大切だね。

|ハウスメーカーの【坪単価】

大手のハウスメーカーは、建材や設備をもともとハイクオリティなグレードに設定していることが多いため、坪単価は工務店などに比べて高くなる。

しかし、ローコスト住宅を建てるハウスメーカーを選んでも、オプションをつけると逆に高くなってしまうことがあるため注意が必要。

ハウスメーカーは価格が高い分、工務店よりも材料や工事品質が整っており、アフターメンテナンスも手厚いことがほとんど。

ブランド力や安心感を重視するなら、ハウスメーカーに依頼するのがよいといえる。

|工務店の【坪単価】

工務店は地域密着で施工可能なエリアが限定されている場合がほとんど。

坪単価も比較的安価なので、大手ハウスメーカーの7割程度の金額があれば、同じ設備の住宅が実現できるといわれている。

工務店は、高額な広告宣伝費や人件費のマージンを上乗せされることが少なく原価に近い金額で家づくりを行う傾向に。

施工上の制約も少ないので、材料に融通が効くのも特徴。

コスパやフットワークの軽さを重視するなら、工務店で家を建てるのがオススメの方法。

構造の違い

坪単価は、住宅の構造でも差が出る。

住宅の主な構造は3つで、それぞれの坪単価の相場は下記のとおりです。

  • 木造:57万円程度/坪
  • RC造(鉄筋コンクリート造):83万円程度/坪
  • 鉄骨造:86万円程度/坪

RCや鉄骨造は、材料費や人件費が木造よりも高くなるため、坪単価もあがる。

だけど、木造に比べて広々とした空間を実現でき、耐用年数も高いのが特徴。

参考サイトonnela

住宅会社の【坪単価】比較するとき…

各住宅会社によって算出方法が違うので要注意!
“別途付帯工事費”と“諸費用”は別なので頭に入れておこう!
【坪単価】つまりコストを抑える方法色々あるよ!

比較サイトを見て、高い安いで判断すると勿体ない!

【坪単価】の知識があれば

土地探しの際、相場を踏まえたうえで比較でき賢い選択ができる

また【坪単価】を理解し、ありがちな落とし穴にも落ちずスムーズに住宅会社選びができる

家づくりの資金計画を立てるうえで土地購入費用の目安にもなり、住宅会社比較の指標にもなる【坪単価】を味方につけよう!

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