新潟の冬を守る!カーポートや二重窓など、雪国でも安心できるエクステリアの選び方
エクステリアとは、
カーポートやウッドデッキ、アプローチなどの外構を含めた、家の外空間のことです。
エクステリアを選ぶ際には、デザインだけでなく、地域の気候も考慮することが大切です。
新潟県の冬は冷え込み、曇りや雨、雪の日が多くなります。
そのため、新潟でのエクステリア選びでは、こんな悩みを伺います。
「実際に雪が降った時に、家の周りがどうなるか想像できない」
「新潟の冬に向けて、どんなエクステリアを選べば良いかわからない」
そこで今回は、雪国である新潟の冬に活躍するエクステリアの選び方をご紹介します!
目次
新潟の冬の特徴
気温
新潟の冬は、曇りや雨、雪の日が多くなります。
そのため、最高気温と最低気温の差が小さくなる傾向に…
夏は東京の気温と同程度であるのに対して、冬は新潟の方が3°C程低くなります。
(引用:新潟地方気象台 新潟県の気象の特徴)
降雪期間と最深積雪
新潟でも地域によって雪が降る期間が異なりますが、
おおよそ12月〜3月です。
積もる量も地域で異なります。
例えば、2021年の新潟市の最深積雪は64cm。
十日町は302cmとなっています。
(参考:国土交通省 気象庁 過去の気象データ検索)
※写真はイメージです。
このことから新潟でのエクステリア選びは
「寒さ対策」や「雪対策」、さらには強い冷え込みで発生する「凍結対策」が必要です!
寒さ対策
まずは「寒さ対策」
この記事では3つのエクステリアをご紹介します。
風除室
風除室とは、玄関と外に空間をつくるための設備です。
別名、「玄関フード」とも呼ばれます。
主に、下記のような特徴があります。
- 外の冷気を遮断して、室内の気温が下がることを防ぐ
- 強風や雪の影響でドアが開閉できなくなることを防ぐ
ドアの開閉時や隙間風など、冷たい外気が直接室内へ入ってこないので、
効果を実感しやすいでしょう。
二重窓
室内の温度を保つためには、二重窓にすることをおすすめします。
二重窓のメリットは断熱効果があること。
暖房の効率が上がり、省エネにもなる
現状ある窓にもう一つ窓をつけることで、間に「空気の層」が生まれます。
この層が冷たい外気の流入・室内の暖かい空気の流出を防ぎます。
また、二重窓の素材は「樹脂」です。
この素材は非常に断熱性に優れています。
結露防止になる
冷たい窓に室内の暖かい空気が触れることで起こる結露。
放置するとカビや雑菌の原因となってしまいます。
二重窓は窓と室内の温度差を減らし、結露を軽減してくれるのです。
サンルーム・テラス囲い
サンルームやテラス囲いを設置することで、外との間に空間ができます。
そのため、室内の温度を保つことが期待できます。
また、太陽の光を取り込んで暖かい空気を作り出してくれます。
ただし、先述したように
新潟の冬は曇りや雨、雪の日が多くなります。
蓄熱効果はあまり期待できないかもしれません…
しかし、「冬は洗濯物を外に干せなくて困る」という方にはとてもおすすめ。
ちょっとしたスペースが、洗濯物干し場となったり、
植物を育てる場所になったりと活躍してくれるでしょう!
サンルーム
サンルームはガラス張りの部屋のこと。
気密性・水密性に優れた構造になっているため、外の冷たい空気を遮断してくれます。
テラス囲い
テラス囲いとは側面がガラスで覆われ、屋根がポリカーボネートでできている部屋です。
サンルームより気密性・水密性に劣るでしょう。
しかし、サンルームと比べると施工日数が少なく、リーズナブルに設置することができます。
積雪対策
次に積雪対策です。
新潟は雪が降る地域がほとんどなので、必須の対策といえます。
今回はカーポートに注目してご紹介します。
新潟での生活には車が不可欠。
積雪すると車を出すだけでも大変な新潟の冬には、なくてはならないエクステリアです。
カーポート
雪国でカーポートを選ぶときは、「耐積雪強度」(耐久性)をチェックしましょう。
※写真はイメージです。
耐積雪強度とは
耐積雪強度とは、何cmの積雪まで対応可能かを表した指標。
「耐雪性能」があるカーポートには3つのタイプがあります。
- 一般地域対応タイプ(耐積雪量20cm程度)
- 積雪地域対応タイプ(耐積雪量30~50cm程度)
- 豪雪地域対応タイプ(耐積雪量100cm〜)
一般的な耐積雪強度は積雪約20cm。
しかし新潟は20cm以上雪が降る地域がほとんどでしょう。
また、積雪の基準は「新雪」です。
「締雪」「粗目雪」といった、水分を含んで新雪よりも重い雪もあります。
そのため、余裕を持った強度のカーポートを選ぶ必要があります。
お住まいの地域の最深積雪はこちらから確認してみてください。
車のフロントガラスの霜・凍結対策にもなる
冬の朝、車のフロントガラスに霜が降りて凍結している!
なんてことは、新潟ではあるあるですよね。
お湯を沸かしてフロントガラスにかけるなど、出発に時間がかかってしまうことも…
カーポートは、車のフロントガラスの凍結を軽減させる効果があるのでおすすめです!
そもそもフロントガラスの凍結は、夜から朝にかけてに起こる放射冷却が原因で起こります。
地表の熱が夜に放射され、気温が急激に低下することで空気中の水蒸気が凍ります。
フロントガラスの表面温度も低下しているので、
朝、凍った水蒸気が「霜」となってフロントガラスに降ってくるのです。
カーポートがあることによって、ガラスから逃げる熱を抑え、
表面温度の低下を軽減させることができます。
そのためフロントガラスの霜・凍結を防いでくれるのです。
カーポート補強
積雪を考慮してカーポートを選ぶなら、
両支持タイプを推奨します。(支柱が4本以上あるもの)
ですが、片支持や後方支持のカーポート(支柱が2本のものなど)を購入したいが、耐久性も捨てられないという方は、着脱式のサポート柱の購入がおすすめ。
2本柱を一時的に4本柱にして、カーポートを強化できる補助商品です。
使用しないときは収納。さらに、台風などの強風にも活躍してくれます。
凍結対策
最後に凍結対策です。
凍結は事故や破損につながることが多くあります。
凍結に備えて準備するべきエクステリアをご紹介します。
※写真はイメージです。
手すりの設置
玄関先の地面が凍り、足元がツルツルに。
とても危険な状態になることがあります。
そんな時に活躍するのが「手すり」です。
階段やスロープがあるお家や、ご高齢の方、
お子様がいらっしゃるお家には必須のエクステリアです。
不凍水栓柱の設置
屋外に設置している水栓柱は寒さに晒され、凍結しやすいです。
また、凍結は破損に繋がってしまいます。
凍結破損の対策として、水を出しておく、断熱材や毛布などを巻くなどがありますが、
おすすめは不凍水栓柱を設置することです。
不凍水栓柱は水抜き機能が備わっています。
水抜きをすることで、水道管から水をなくし、凍結の原因を排除します。
一般的に水抜きのハンドルを簡単に操作するだけなので、手軽に凍結対策ができるのです!
まとめ:新潟の気候に合わせたエクステリア選びが大切!
今回は、雪国である新潟の冬に向けたエクステリアの選び方を紹介しました。
- 寒さ対策として、外気を遮断することや断熱効果を重視する
- カーポートを選ぶときは、「耐積雪強度」をチェック
- 凍結の際の事故や破損に備えたエクステリアを設置する
エクステリア選びはデザインや機能性だけでなく、地域の気候に合わせて選ぶことも大切です。
新潟の冬に最適なエクステリアを選んで、冬でも快適なお家を実現させましょう。
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プロフィール
新潟スミコ
アラサー主婦。
サラリーマンパパと2児の子育て奮闘&エンジョイ中
新潟生まれ新潟育ちで趣味はマイホーム情報収集・住宅見学
産後、マイホームの夢が膨らみ住まいづくり情報収集してたら【家ヲタク】に!同じ悩みを持つ新潟県民に向けて役立つ【住まいづくり情報】を発信!