じゅうたく通信 家づくりレポート外壁の汚れ落としにかかる費用の相場は?汚れがつかない予防方法も紹介

外壁の汚れ落としにかかる費用の相場は?汚れがつかない予防方法も紹介

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外壁の汚れ落としにかかる費用の相場は?汚れがつかない予防方法も紹介

最初はピカピカの新築でも、年数が経過するごとに、少しずつ外壁は汚れてくるものです。こういった汚れを放置すると、やがて外壁自体が傷んでしまいます。

自分で汚れを落とせれば話は簡単なのですが、自分で外壁を掃除するのは、正直かなり大変です。普通の家には道具もないし、高い部分にはそもそも手が届きません。

そこで当記事では、外壁の汚れを落とす方法と業者に依頼した場合の相場について、わかりやすく解説していきます。汚れがつかない予防法についても紹介していきますので、外壁の汚れにお悩みのかたは、ぜひ最後までお読みください。

外壁の汚れを落とす3つの方法

ひと言で外壁の汚れを落とすといっても、業者に依頼する場合、方法は大きく3つにわかれます。もちろん工事内容を、専門家のように理解する必要はありません。

でも、それぞれの工事内容をある程度知っておけば、業者から提示された見積もりが適正かどうかを判断する材料になります。

それではひとつずつ見ていきましょう。

①高圧洗浄

汚れ落としのファーストステップは、外壁の洗浄です。私たちがおこなう手洗いと違い、業者は高圧洗浄機を使って、一気に汚れを吹き飛ばしてしまいます。

もちろん、市販の高圧洗浄機を購入すれば、DIYでの洗浄も不可能ではありません。しかし、業者の機械よりも圧力が弱く、頑固な汚れは落としきれない可能性が高いです。またうまく圧力を調整できないと、劣化した外壁を痛めてしまうこともあります。

なお、高圧洗浄単体での依頼は、絶対にオススメできません。強い洗浄力で薄くなった外壁の皮膜を削り取るため、防錆効果や防水効果が著しく低下するからです。もし、高圧洗浄を依頼するのであれば、必ず後述する塗装工事もセットとして考えてください。

②外壁の塗装

先ほどの通り、高圧洗浄と外壁の塗装はワンセットです。汚れを落とした外壁に新しく塗装をすれば、外観の美しさだけでなく、汚れや水分の浸透をしっかりと防いでくれます。

また、クラック(ひび割れ)や歪みがあると、高圧洗浄が使えないケースも少なくありません。その場合は、クラックや歪みの補修後に塗装をしていく方法が一般的です。

メーカーや素材によっても異なりますが、一般的に10年ほど経過すると、再塗装が必要だといわれています。ただし、完全に劣化してしまうと、建物内部にまで影響が出てくるかもしれません。

そう考えると、できれば5〜7年を目安として、その都度信頼できる業者に相談してみるのがベストだと思います。

③外壁材の張替え

もし、汚れというよりも外壁自体が著しく劣化している状態なら、思い切って外壁材の張替えを検討してみるべきです。

当たり前の話ですが、外壁そのものを新品に交換すれば、新築のような仕上がりになります。

ただし張替えともなれば、必ず足場の設置が必要になるし、塗装と比べて材料費も桁違いです。選択する外壁材にもよりますが、一般的なサイディング系外壁材の場合、150〜250万円前後の予算は必要になるでしょう。

具体的な工事費用の相場については、のちほど詳しく紹介します。

外壁の清掃を業者に依頼した場合の価格相場はどれくらい?

外壁の汚れを落とす方法がわかったところで、気になるのはやはり工事費用でしょう。そこでこの章では、工事ごとに、工事費用の概算をまとめておきます。

高圧洗浄の工事費用

  • 一般的な高圧洗浄の場合
    • 高圧洗浄施工費:100〜300円
    • 足場設置費用(飛散防止ネット込み):800~1,000円

※すべて1m2あたりの単価

  • バイオ高圧洗浄の場合
    • 高圧洗浄施工費:200〜400円
    • 足場設置費用(飛散防止ネット込み):800~1,000円

※すべて1m2あたりの単価

外壁面積を120m2とすると、施工費は12,000〜36,000円(足場工事なし)になります。この費用に、水道料金として、別途2,000円ほど必要です。

当然足場を設置すれば、そのぶん費用はアップします。足場が本当に必要かどうかは、業者にしっかりと確認しておきましょう。

外壁塗装の工事費用

  • シリコン系塗料(防カビ剤配合):1,800~3,500円
  • 足場設置費用(飛散防止ネット込み):800~1,000円
  • 養生費:300〜400円
  • 塗装工費:1,500円
  • シーリング施工費:1,000円
  • 高圧洗浄工費:100〜300円

※すべて1m2あたりの単価
※その他、産廃処理費用や現場管理費などがかかります
※防カビ剤配合のシリコン系塗料の費用例

こちらも外壁面積を120m2で計算すると、総額は約744,000円です。家の大きさで価格は変わってきますが、一般的な住宅であれば、70〜100万円程度は費用が発生すると思っておけば大きくハズレることはないでしょう。

外壁材張替えの工事費用

  • 窯業系サイディング:4,000~9,000円
  • 足場設置費用(飛散防止ネット込み):800~1,000円
  • 養生費:300〜400円
  • 施工費:2,500〜3,000円
  • シーリング施工費:1,000円
  • 既存外壁解体撤去費:1,500円
  • 高圧洗浄工費:100〜300円

※すべて1m2あたりの単価
※その他、産廃処理費用や現場管理費などがかかります

サイディングの単価を6,000円で計算すると、約150万円でした。工事総額は、外壁材のグレードはもとより、庭の広さなど周辺環境によっても大きく変わってきます。おおよその目安として、少なくとも150〜250万円ほどは見ておいたほうが安全です。

外壁を汚れにくくするオススメの予防法とは

どれだけ大事に使っても、いずれは外壁の修繕が必要になります。しかし適切な知識さえあれば、外壁の汚れを最小限に抑えることも、それほどむずかしいことではありません。

オススメな予防法は、以下の3点です。

  1. 汚れにくい外壁材(塗料)を選ぶ
  2. 凹凸の少ない外壁材を選ぶ
  3. 定期的に塗装を塗り替える

汚れを防止するには、防カビ性や防藻性に優れた外壁材を選ぶのが一番です。セルフクリーニング機能のついた外壁材も、だいぶ一般化してきました。雨が降れば、浮き上がった汚れを雨が流してくれますから、予算に余裕があればぜひ狙っていきたいですね。

また、凹凸が多い外壁材は、どうしてもスキマに汚れが溜まってしまいます。凹凸の少ない外壁材を選び、なおかつグレーやアイボリーといった色にすれば、汚れが目立たちません。

なお、定期的に塗装を塗り替えるのも、かなりオススメです。1回あたり100万円近いお金はかかりますが、そのぶん長持ちするので、いちどじっくりと比較してみるとよいでしょう。

まとめ

外壁の汚れが気になりだしたら、迷わず業者に相談することをオススメします。2階建ての外壁を独力でキレイにするのは現実的ではないし、なによりも仕上がりの満足度が桁違いです。

どれほど頑固な汚れでも、適切な処理をすれば、必ずキレイになります。今回紹介した工事内容と費用の相場を参考に、ぜひ信頼できる業者とじっくり相談してみてください。

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