じゅうたく通信 家づくりレポートリフォームとリノベーションの違いって何?メリットやデメリットも解説!

リフォームとリノベーションの違いって何?メリットやデメリットも解説!

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リフォームとリノベーションの違いって何?メリットやデメリットも解説!

中古住宅の改修でよく聞かれる「リフォーム」と「リノベーション」。

似ている言葉ですが、その意味の違いを聞かれるとハッキリと分からない…
という方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、リフォームとリノベーションとは何なのか、その違いを解説していきます!

リフォームとは

一般的にリフォームと呼ばれるのは、老朽化した建物を建築当初の状況に原状回復することをいいます。
例えば部分的なリフォームでいえば、老朽化したキッチンなどの水回りの交換や汚れて傷んだ床、壁、天井などの張り替えなどの表層替えもリフォームと呼びます。
柱を抜いたり壁を撤去したりする間取り変更もリフォームですが、基本的には骨組みのみにするほどの解体は行いません。
部分的に断熱材を交換したり、耐震補強したりも可能ですが全面的な改装ではなく工事規模を抑えた工事内容が通常リフォームと呼ばれています。
あくまで原状回復なので、古くなって経年劣化した部分の工事が基本的な考え方です。

つまり、リフォームはマイナスの状態になった住宅をゼロの状態に戻すための機能回復という意味が最も適当でしょう。
悪い状況から改良するという意味で、基本的に壊れていたり、汚れていたり、劣化している部分を新築同様に改修し綺麗に新しくするということです。
屋根外壁の塗装もリフォームですし、玄関ドアの交換なども小規模の原状回復なのでリフォームと呼ばれる範囲です。

リノベーションとは

リノベーションとは、既存の建物を解体せずに大規模な工事で住まいのあらゆる性能を新築の状態よりも向上させることです。
その工事によって、家の価値を高めることができます。
例えば、住空間のデザイン性をアップさせたり、現代的なスタイルにイメージチェンジしたりします。

また、住宅性能の面では、気密性や断熱性をアップさせて真夏の暑さや真冬の寒さでも快適に過ごせるような住環境を作ることもできます。
既存の断熱材では、古く経年劣化しているため今の省エネの数値には及ばないのです。
最新の断熱材に入れ替えることで、断熱性能が上がり住宅の価値も上がります。

さらに、地震の多い日本に必要な耐震性をアップさせることも可能です。
リノベーションは、築年数の古い住宅を工事することが多いので耐震性は気になるところです。
特に旧耐震基準の時代に建築された建物は耐震性が不安なので、1981年5月以前の建物は気を付けましょう。
リノベーションで耐震性を上げる方法は、耐震診断を行い基準値に近づくように耐震補強工事を行います。
筋交いが入っていないところに追加したり、構造用合板や耐震金物などを使用して耐震性を上げていきます。
可能であれば、地震の際に揺れを吸収する制震ダンパーなどを設置するのもリノベーションならではの工事です。

他にリノベーションは、構造体だけを残すスケルトンリフォームと呼ばれることもあります。
スケルトンリフォームとリノベーションは、工事の規模と断熱性や耐震性などの住宅性能の向上などほぼ同一の内容と考えられています。
リノベーションは、住宅のあらゆる性能を向上させて住宅の価値を充実させる工事です。

リフォームとリノベーションの違いとメリット&デメリット

リフォームとリノベーションの言葉の使い分けは、人によっても曖昧になり明確な判断に困ることがあります。
しかし、工事内容や工事規模、住宅性能に関しての考え方は異なります。
それぞれのメリットデメリットも含めて違いをみていきましょう。

工事内容と規模

キッチンやシステムバスの交換やクロスの張り替えなど、新築同様に原状回復する小規模の工事はリフォームに分類されます。
一方、リノベーションはライフラインである水道管や排水管、冷暖房や換気設備の電気配線工事、断熱材の入れ替えや耐震補強工事など大規模な工事が該当します。

住宅性能

リフォームの住宅性能は新築時と同等、もしくはそれ以下になります。
つまり表面的な設備や内装が新しく綺麗にはなりますが、住宅性能である耐震性や断熱性が向上することはありません。
一方、リノベーションは新築の時以上の住宅性能に向上させることなので、建て替えと同様、あるいはそれに近い性能にすることができます。
つまりリノベーションは、構造体は残しますが以前と全く違った性質の建物になっているということです。

リフォームのメリットデメリット

リフォームのメリットは、リノベーションに比べ安価なコストで綺麗に新しくなることです。
基本的に表面的な工事なので、工期を短くしたい人や予算を抑えたい人にはおすすめです。
デメリットは、やはり既存の住宅性能が上がらないことでしょう。

リノベーションのメリットデメリット

リノベーションのメリットは、ライフスタイルに合った設計が可能なことです。
生活動線を変えたり、広いリビングにしたりと自由に間取り設計ができます。

また、物件の選択肢が豊富になり中古住宅や中古マンションを立地の良い場所で購入することもできます。
さらに、現状より住宅の資産価値が高まり、売却時も建物の評価が高くなるでしょう。
何より新築を建てる費用から比べればコストは安く済みます。

反対にデメリットは、物件探しや工事期間が長くなり住むまでに時間がかかることです。
入居のタイミングが決まっている人は早めに動くことをおすすめします。
他のデメリットは、既存の住宅があまりにも古い住宅だと耐久性が低くなることです。
柱や梁、基礎などの構造体に不安がある場合には、専門家の調査を依頼した方が良いでしょう。

まとめ

リフォームとリノベーションの違いについて解説してきました。
よく似た言葉ですが実際は内容や考え方がこれほど異なるのです。
どちらもメリットとデメリットがあるので、自分に合った方法はどちらなのかを見極めて専門業者に相談してみましょう。

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