地鎮祭とは?必要な準備や費用、押さえておきたいマナーを紹介
家を建てるとき、「地鎮祭をやるかどうか」で迷う方が多くいます。地鎮祭は必ずやらなければいけないことではありませんが、安全を祈願する場としておこなう儀式です。本記事では、地鎮祭をやるかどうか迷っている方向けに、地鎮祭でやるべきことや知っておきたいマナー、費用や時間の目安についてご紹介します。
目次
家を建てるときにおこなう地鎮祭とは
地鎮祭とは、建物を建てる前に工事が無事終わるように安全祈願する儀式のことです。その土地を守る氏神様に土地を使うことの許可を得て、工事の安全とその後の生活の安泰を祈ります。
地鎮祭は土地が更地になった基礎工事前におこないます。お日柄はあまり気にする必要がないといわれていますが、仏滅は避けて大安を選ぶ方が多いようです。
地鎮祭は必ずおこなわなければいけないものではありません。おこなうかどうかは施主が判断し、建築会社に相談しながら進めます。
地鎮祭にかかる時間・費用の目安
地鎮祭にかかる時間は地域や内容によって異なりますが、30~60分程度です。基本的な手順があり、神主が進めてくれるので心配は不要です。
地鎮祭にかかる総費用の目安は6~11万円です。地域によって差がありますが、必要になる費用は以下の通りです。
- 玉串料もしくは初穂料:3~5万円
- 祭壇や資材のレンタル料:3~5万円
- お供え物:5000~1万円
- その他(ご近所への粗品など)
施主が必ず用意するのは玉串料(初穂料)です。相場は3~5万円で、奇数のきりのよい数字にします。また、神主が車で来る場合はお車代として別途5,000~1万円を渡します。
近年は地鎮祭を簡略化する傾向があります。建築会社がお供え物や祭壇を用意して建築費用に含まれていることもあるので、重複して発注しないように事前に確認をしましょう。
地鎮祭をおこなううえでやるべきこと
地鎮祭を執り行うことに決めたら、事前に準備をしなければいけないことがあります。当日になって慌てないよう、地鎮祭をおこなううえで施主がやるべきことをご紹介します。
神主の予定を確保する
まず最初にやるのが神主のスケジュールの確保です。神主のスケジュール調整は建築会社がおこなうのが一般的です。神主はさまざまな祭儀をおこなっているので、お日柄のよい日はスケジュールを押さえられないことも。候補の日にちをいくつか挙げて、建築会社に相談をするようにしましょう。
お供え物を用意する
地鎮祭のときにはお供え物を用意します。地域によって違いがありますが、一般的なお供え物は以下の通りです。
- 米
- 奉献酒
- 水
- 塩
- 海の幸3種類
- 野菜3種類
- 果物3種類
奉献酒は日本酒を1升用意します。自由な銘柄で、3,000円程度のお酒を選ぶのが一般的です。奉献酒には「奉献」または「奉献酒」と表書きしたのし紙をつけます。
海の幸はこんぶやするめなどの乾物と尾頭付きの鯛を用意します。祭壇などは建築会社が用意してくれますが、お供え物は施主が用意をするのが一般的なので、地域の風習に合わせて準備をしましょう。
地鎮祭で押さえておきたいマナー
地鎮祭は多くの人を招待する儀式ではありませんが、ご近所の目に留まったり神主を招いたりするため、マナーを押さえておくことが大切です。地鎮祭で押さえておきたいマナーをご紹介します。
ご近所へ挨拶する場合は粗品を用意する
地鎮祭が終わり基礎工事が始まると、工事の騒音や車の出入りで近隣に迷惑をかけてしまうことがあります。近隣への挨拶は引越しのときだけにする方も多いですが、地鎮祭のときに挨拶をしておくと好印象です。
挨拶をする範囲は、家の向かいに並ぶ3軒と両隣の2軒です。また、車の出入りのときに迷惑をかけやすい角の家などにも挨拶をしておきましょう。
ご近所への挨拶の際には粗品を用意します。粗品は500~1,500円ほどのタオルや洗剤など日用品を用意するのが一般的です。
服装はスーツが最適
地鎮祭に参加するときの服装に決まりはありません。しかし、儀式であるためフォーマルな服を着るのが最適です。男性ならスーツやジャケット、女性ならワンピースやシャツなどがよいでしょう。きちんとした服を着ていれば、ご近所への挨拶まわりのときも好印象です。
初穂料はのし袋に入れる
神主に初穂料を納めるときには、現金をのし袋に入れるのがマナーです。のし袋は水引が紅白で蝶結びのものか淡路結びのものを選びます。使ってはいけないのは結び目が固く締められている結びきりの水引です。
のし袋の表には「御初穂料」と氏名を書きます。氏名は施主の氏名です。家族を連名で書きたい場合は、世帯主をフルネームで書き、名前のみを並べるようにしましょう。
中袋には表面に金額、裏面に住所と氏名を記載します。
建築会社に相談しながら地鎮祭の準備をしよう
地鎮祭は地域によって風習が異なります。用意するものや段取りが変わってくるため、地鎮祭をおこなう際には事前に確認をするようにしましょう。また、地鎮祭に関わる費用は建築会社によっては建築費用に含まれていることがあります。発注が重複しないよう、事前に確認をしてくださいね。
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プロフィール
新潟スミコ
アラサー主婦。
サラリーマンパパと2児の子育て奮闘&エンジョイ中
新潟生まれ新潟育ちで趣味はマイホーム情報収集・住宅見学
産後、マイホームの夢が膨らみ住まいづくり情報収集してたら【家ヲタク】に!同じ悩みを持つ新潟県民に向けて役立つ【住まいづくり情報】を発信!