新築住宅を建てるのは、ほとんどの人がはじめての経験です。
マイホームに夢をふくらませつつも、「なにから始めればいいの？」「どのくらい時間がかかるの？」と不安になることも多いですよね。

そこで本記事では、新築住宅を建てる手順と必要な期間について説明します。
準備から入居までの流れやスケジュール感を把握して、理想の家づくりをしましょう。

新築住宅を建てるときに必要な期間

「新築住宅を建てたい」と計画しはじめてから入居するまでには、おおよそ6ヶ月〜1年半以上かかるといわれています。
もともと土地を持っている場合は、6ヶ月〜1年ほどと比較的短い期間で済むケースが多いです。
一方土地探しから始める場合の目安は、8ヶ月〜1年半以上。理想の土地がなかなか見つからず、数年かかってやっと契約する人もいます。

子どもの入園・入学や転勤などに合わせて引っ越したいと考えている人は、準備から入居までの流れを把握して、逆算しながら計画を立てましょう。

新築住宅を建てる手順① 準備【1〜6ヶ月】

新築住宅を建てる期間は「6ヶ月〜1年半以上」と大きな幅がありますが、これは準備期間の差が影響するケースが多いです。どのような準備が必要なのかを把握して、スケジュール感をイメージしてみましょう。

住まいのイメージづくり

まずは、理想の住まいをイメージすることからはじめます。
「どこに住みたいか」「どのような家がいいか」など、家族で希望を出しあってイメージを共有しましょう。
たとえば、「海の見える場所で暮らしたい」「和モダンの外観がいい」「バーベキューができる大きなテラスが欲しい」など、理想の暮らしをできるだけ具体的に想像するのがオススメです。
希望をすべて叶えるのは難しい場合が多いので、優先順位もつけておきましょう。

予算の検討

納得のいく家づくりをするためには、予算の検討も重要です。
頭金に当てられる自己資金はいくらあって、毎月の住宅ローンはいくら返済できるのかをシミュレーションして、無理のない範囲で住宅ローンを組みましょう。
ファイナンシャルプランナーに相談して、これから必要になる大きな出費と住宅ローン返済にあてられる費用を検討するのもオススメです。

土地探し

大まかなイメージや予算が決まったら、実際に土地を探してみましょう。土地探しには、次のような方法があります。

• インターネットで探す
• 不動産会社の広告をチェックする
• 希望のエリアの不動産会社に相談する
• ハウスメーカーや工務店に相談する

土地を契約する前には、土地の形状や建築条件を確認するのが重要です。土地によっては家の高さが制限されたり、建築会社が指定されたりする場合もあります。
ハザードマップなどを見て、災害危険区域に入っていないかもチェックしましょう。

ハウスメーカー・工務店の比較

土地探しと並行して行いたいのが、ハウスメーカー・工務店探しです。
モデルルームや実際に家を建てた人のオープンハウスなどに足を運んで、理想のイメージに近い建築会社を探します。
外観や内装だけでなく、住宅設備や家の中の空気感を体験すると、建築会社の比較がしやすくなるでしょう。
また、これから長期間付き合うことになる担当者との相性も大切です。人生で1番大きな買い物を安心して任せられる相手かどうか、慎重に見極めることをオススメします。

新築住宅を建てる手順② 住宅プラン決め・契約【1〜3ヶ月】

事前準備が終わり土地と依頼する建築会社が決まったら、いよいよ具体的な住宅プランを決めて契約に進みます。
打ち合わせは複数回行われるので、「リビングを広くしたい」「収納を増やしたい」などの希望はすべて伝えて、最適なプランを提案してもらいましょう。妥協せず納得いくまでプランを見直すことが、理想の家づくりにつながります。

住宅プランが決まったら正式な見積もりが提示され、建築会社と建築請負契約を結びます。見積書・設計図・契約書の内容は、家族でしっかりと確認しましょう。
契約後はプランの変更ができなかったり、契約解除するには違約金が発生したりする場合もあるので注意が必要です。

住宅ローン申請・審査

建築請負契約を結んだら、住宅ローンを申し込んで本審査を受けます。本審査にかかる期間はおおよそ1〜2週間。
住宅ローンには「仮審査」と「本審査」があり、仮審査は土地探しを行う準備期間中や契約前でも受けられるので、事前に進めておくとよいでしょう。

住宅ローンは、契約者の年収や属性・過去の借り入れ履歴など個人信用情報に基づいて審査されます。審査が通らなかった場合には、ほかの金融機関で審査を受けると通るケースもあります。

新築住宅を建てる手順③ 工事〜引き渡し【4〜6ヶ月】

ローン審査が通れば、いよいよ工事が始まります。
建物の大きさによっても変わりますが、新築一戸建てにかかる工事期間はおおよそ約4〜6ヶ月。工事のおおまかな流れは、次のとおりです。

• 着工準備（地盤調査・地鎮祭など）
• 基礎工事
• 建方工事
• 仕上げ工事
• 竣工

工事が完了すると、建築会社や施主による竣工検査が行われます。設備の不具合や目立つ傷・汚れがないか入念にチェックしましょう。
気になる箇所の修復が終われば、ついにマイホームの引き渡しとなり住宅ローンが実行されます。

まとめ

新築住宅を建てるには、6ヶ月〜1年半以上の期間がかかります。引っ越ししたい時期が決まっている場合には、逆算して計画を立てることが大切です。
準備から入居までの流れを把握して、焦ることなく納得できる家づくりを目指しましょう。