じゅうたく通信 家づくりレポート10人に1人は『平屋』を建てている!?平屋人気のヒミツを平屋王国さんに聞いてみた。

10人に1人は『平屋』を建てている!?平屋人気のヒミツを平屋王国さんに聞いてみた。

新潟市南区 プロに聞いてみた住まいの話題
10人に1人は『平屋』を建てている!?平屋人気のヒミツを平屋王国さんに聞いてみた。

最近、幅広い世代から人気のある「平屋」のお家。
実は私も平屋に憧れを持つひとり…!

どうして今、平屋の人気は高まっているのか?
そして雪国の新潟に平屋は向いているのか?

気になるギモンを解決するべく、平屋王国の増井美波さんにお話を伺いました!

株式会社永井建設 平屋王国 / 平屋アドバイザー

増井 美波Minami Masui

新潟県新潟市出身。小さいころから住宅に携わる仕事をすることが将来の夢でした。新潟工科大学の建築コースを卒業後、永井建設に入社し、平屋王国の平屋アドバイザーとして、建物や土地・資金などのご提案をしています。
趣味は温泉に行くこと。お休みの日や仕事終わりに、温泉で日々の疲れを癒しています!

ブームが過ぎても大人気!そのワケは…

――平屋のブームは2〜3年前がピークだったと聞いたことがありますが、今の人気はどうなんでしょうか?

増井さん:平屋は今も人気がありますよ!人気の理由として考えられることは2つあります。
まず、2階建て住宅に比べて平屋はワンフロアで生活が完結する造りが特徴的なので、家事動線がまとまっていて暮らしやすいこと。
また、安全に暮らすことができるのもひとつのポイントかなと思います。
例えば、お家の階段から落ちたことってありませんか?

――落ちたこと…あります(汗)

増井さん:実は私も落ちたことがあって…(笑)
お子さんがいるご家庭だと、階段から転落するかもしれないという不安からベビーゲートを設置する方も多いと思います。
それくらい階段ってお家の中で事故が起こりやすい場所なんですが、ワンフロアで完結する平屋では基本的にその心配がありません。

――転落する心配がないのはお子さんのいる世帯にとっては安心ですね!
平屋って、廊下が少なくてお部屋同士が繋がっているイメージです。その分、開放感も感じられますよね。

増井さん:そうですよね!それに、開放的な空間のおかげで家族との繋がりが増すのも平屋の魅力ですね。
お子さんの目線で考えたとき、例えば自分が体調不良のときに近くに家族がいるって感じられるだけですごく安心だと思います。そんな風に別のお部屋に居ても家族との繋がりが感じられるって素敵ですよね!
それから、実はお家に階段を設けようとすると約4畳ほどのスペースが必要になるんです。

――約4畳ですか…!あまり深く考えたことがありませんでしたが、階段って意外とスペースが必要なんですね…

増井さん:そうなんですよ。階段やお部屋の間に廊下がある場合と比べて、階段のない平屋は約3〜5坪ほど余裕が生まれます。余裕ができた分を他のお部屋に充てることができるので、2階建てよりも開放的な空間づくりができるんです。
感覚的なものでお伝えすると、24坪の平屋は大体30坪の2階建てのお家と同じくらいの広さに感じられるかと思います。

住宅購入者の10人に1人は平屋の時代!

――お家を建てる方の中で、平屋と2階建て、どちらを選ぶ方が多いですか?

増井さん:家づくりを検討する方の中で10人に1人は平屋を選んでいますかね。
それに平屋を検討する方の年齢層もすごく幅広いです。最近では20代後半の方から60代後半の方まで平屋をご検討されています。
それから平屋王国でお客さまの対応している中で気づいたことがあって、実はシングルマザーの方に平屋が人気が高いんですよ。

――確かにお一人でお子さんを見ながら家事をするなら、ワンフロアで視線の行き届く平屋の方が暮らしやすいのかもしれませんね!
ちなみに、年代によって人気の平屋タイプや間取りに違いはありますか?

増井さん:20〜40代はお子様がいるご家族が多いので、ファミリークロークがとても人気です。しかも、洗面室の近くに設置することで家事がラクになるような、平屋の特徴を最大限に生かした間取りを選ばれる方が多いです。
それ以上の年齢の方になると、お子さんが成長して夫婦2人暮らしのためのコンパクトな間取りを希望される方が多いですね。

 

新潟市で平屋の施工が多いのは〇〇区!?

――平屋は、2階建てに比べると敷地面積が必要だと思いますが…実際にはどのくらい必要なんでしょうか。

増井さん:2LDKの平屋を建てる場合には、最低でも約17坪ほどの敷地があれば作ることは可能です!ゆったりと過ごせるサイズ感で造るなら、約50坪あれば充分に建てられる面積です。

――かなり幅広い広さに対応できるんですね!敷地を選ぶ際に「ここに注意した方が良い!」っていうポイントはありますか?

増井さん:50坪だからと言ってどんな土地であってもいいわけではなく、やはり敷地の形も重要になってきます。旗竿地や長細い敷地の場合、施工ができないわけではありませんがお客様の理想を叶えづらくなってしまうこともあります。
また、他にも「準防火地域」に指定されている場合も注意が必要です。このエリアに指定されているエリアで木造の平屋の施工を行う場合は、外壁や軒裏、開口部などに一定の防火措置が必要とされています。そうなると通常のエリアに建てるよりも200万円ほどプラスになってしまうんです。

――土地選びで200万円も変わってしまうとなると、注意が必要ですね!ちなみに土地の費用は、だいたいどのくらい用意しておくと安心でしょうか。

増井さん:お客様の年収やエリアによって変わる部分はありますが、秋葉区で最低で500万円ほどで見つかるかと思います。郊外のエリアであれはそのくらいの金額で済むことが多いですね。

 

実はハイスペック!?平屋の断熱&耐震性

――新潟は雪の多い地域でもありますが、雪国での平屋暮らしって不便な点はないのでしょうか?

増井さん:平屋も2階建てと同じ構造計算を行って施工しているので、雪の影響は特にありません
2階建ての場合って1階と2階の間には断熱材を入れづらいこともあり…実は平屋の方が断熱性が高いんですよ!!

――開放的な空間づくりをする分、冬は寒くなるのかなと心配していたのですが、平屋の方が暖かさが保てるんですね!!

増井さん:そうなんですよ。開放的で暖かいってとても魅力的ですよね!これは冬だけではなく夏の暑さにも効果的です。
以前、夏に完成見学会した約24坪の平屋があったんです。見学会直前になってエアコンを入れていなかったことがあって、急遽5帖用のポータブルエアコンで代用したんです。初めは厳しいかもと思っていたのですが、稼働してみたらしっかりとお家全体が冷えたので、改めて断熱性の高さを実感しましたね。

――5帖用の冷房機で代用できるとは、驚きです!そのくらい断熱性能が高いと光熱費もグンと下がりそうですよね。

増井さん:平屋を勧める立場でありながら、そのときは本当に驚きました!
また断熱性能だけではなく耐震性能も高いのもポイントのひとつです。2階の荷重がない分構造も強いので、より地震に強いお家であると言えますね。
平屋はみなさんが思っている以上にハイスペックな住宅なので、安心して暮らしていただけると思います!

 

安全性&機能性バッチリ!魅力たっぷりな平屋のお家

今回は憧れだった平屋のお家づくりについて、たくさん教えていただきました!

今までは平屋ってなんとなくいいな~と思っていただけでしたが…

開放的な空間づくりがしやすく安全性バッチリ!
そして実は断熱性や耐震性が高くて機能性も充実!

と、魅力を実感できるお話が聞けたので、ますます平屋への興味が高まってきました。

今度は、実際に平屋のお家に住んでいる方に平屋暮らしのリアルな声も聞いてみたいです!

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