新潟でよく使われる窓枠や窓ガラスってどんなもの?MADOショップ加盟店のクオリティハウスさんで、窓のアレコレをプロに聞いてきた。
家づくりのことを調べていたら、ふと気になることが。
新潟の気候に合った窓ってあるのかなー?
というか、そもそも窓のことってどこ相談するのが正解なんだろう…
窓メーカーさん? ハウスメーカーさん??
なんて悩んでいると、新潟市中央区のクオリティハウスさんが「MADOショップ」ってところに加盟しているという情報をキャッチ!
MADOショップ…名前からして窓のことを聞くならここに行くべし!な予感。
ということで早速、クオリティハウスさん本社へ~!
▲株式会社 新潟材協クオリティハウス事業部 マネージャーの今井さん(左)、デザイナーの山田さん(右)、YKK AP株式会社 営業部の瀬川さん(中央)
そもそもMADOショップとクオリティハウスさんの関係は?というと…
今までは、窓の流通経路は【メーカーさん→流通店さん→工務店さん・大工さん→お客様】という流れが一般的。
だけど近年リフォームの需要が高まってきた中で、大工さんだけじゃなくて流通店さんがお客様と直接やり取りする窓口を作ろう!ということに。
そこでYKK APさんがMADOショップを立ち上げて、そこに賛同したクオリティハウスさんが加盟したとのこと。
新潟市内にはクオリティハウスさんの他にも何店舗か加盟している会社さんがあるみたい!
新潟で使われる窓の特徴について聞いてみた
今、新潟で一般的に使われているのが、お家の外側も内側もフレームが樹脂素材でできた『樹脂窓』というもの。
この樹脂窓、昔は北海道などの寒冷地でしか使われておらず、新潟では15年ほど前までは外側がアルミ・内側だけ樹脂というグレードのものが一般的だったんだとか。
たしかに今まで気にしてなかったけど、実家やおばあちゃんの家はアルミ製の窓枠だった気がする…!
アルミと樹脂の一番の違いは “熱の伝わり方” らしい。
「例えば、冬場に外で階段の手すりなどを触って“冷たいな”って感じた記憶あると思うんですけど。そういう熱の伝わり方が、樹脂の場合はアルミの1000分の1と言われています。」と瀬川さん。
なんかさらっとすごい数字が飛び出した。
そんなに違うの!?
「流石にあったかいとまでは行かないんですけど…それでもほとんど冷たさが伝わらないくらいですね。」
つまり、冬場の冷気が窓を通じでお部屋に影響することがほとんどないらしい。
窓ってそんなに重要だったのね…
クオリティハウスさんでは一部のリフォームを除いて新築の場合はほぼ100%樹脂窓なんだとか。
ここでひとつ疑問が。
窓のリフォームって、窓枠ごと全部外す感じ?それってすごく大変じゃないですか…?
「窓を変えるにはいくつか方法があるんです。こちらの装置で説明しますね!」と謎のボックスに案内される。
ナニコレ!
「サッシ結露テストボックス」という実験装置。
各面に違うタイプの窓が設置されていて、中を冷却することで結露の出やすさを比較できるようになっているんだって!
窓って実際に暮らしてみないと分からない部分も多そうだから、こうやって実際に違いを比べられるのって嬉しい~♪
話は戻って、窓のリフォーム方法について。
まずは古い窓枠ごと入れ変えるパターン。
しかし、これだと外壁工事が絡んでくるので、工事の費用も期間もたくさんかかってしまうとのこと。
予想通りかなり大がかり……
もう1つは『カバー工法』という、今ある窓の内側にもう1つ窓を入れてしまう方法。
これだと1、2時間ほどで設置できちゃうらしい!
「窓が単純に2つになるので、断熱性能も高いです。コスパ的にも1番良いですが、デメリットとしては窓を2階開けなきゃいけないってところですかね。」
なるほど~今ある窓の内側に窓枠をもう一つ付けちゃうってことなのか!
瀬川さん、効果はもちろんデメリットも正直に教えてくださるところに安心感を感じます。
新潟で使う窓ガラスは「断熱」より「遮熱」重視?『Low-Eガラス』の効果とは
ところでこの模型、ガラスが2枚付いてますね。
「そうですね! 今、基本的に『ペアガラス』と言う二重構造のガラスになっています。」
ちなみに3枚になると『トリプルガラス』。
空気層の幅はペアガラスと一緒なので、かなり分厚くなるみたい。
断熱性能はもちろん防音・防犯性能も高まるらしい!
ちなみにこれって何枚までいけるんですか?
枚数が多いほど良いんでしょうか?
「弊社の商品だと3重までなんですが、他社さんだと5枚まであったかな? でも新潟だと3枚でも十分過ぎるくらいだと思います。」
こんな素人質問にも丁寧に答えて下さる瀬川さん。
「樹脂は熱を伝えにくい素材だと説明しましたが、さらに伝えにくいのが “空気” なんですよ。もちろん、ガラス単体にも断熱性はあるんですけど…どちらかというとガラスの間の空気の層が一番、断熱性を発揮しているんです。」
目に見えない “空気” にそんな効果があったとは!
「せっかく来てもらったから、ガラスの種類も…」
と言って何やら持ち出してきてくださる今井さんと山田さん。
これは…?
「『Low-Eガラス』のサンプルです。斜めから見てもらうと、ちょっと色が付いて見えるでしょ?透明・ブロンズ・ブルーの3色あるんです。日に当てると分かるかな?」
本当だー!うっすら色が付いてる。
「どう?どうしたら写真に写るかな!?」と一生懸命に角度を調整してくださる今井さん。
試行錯誤していると「白い紙持ってきました!」と山田さんが下にコピー用紙を敷いてくださる…!
みなさん、親切すぎます!!
お客さんだったらこの熱意に惚れて窓リフォームお願いしちゃうとこでした。笑
左から、ブロンズ、ニュートラル(透明)、ブルー。
なぜかブロンズがすごく青っぽく見える…ってことで、実際のお家に使われてる写真まで印刷して来てくださいました。
この至れり尽くせり感。もうみなさん優しさの塊です。
今度もし窓に困ったらここに来る!と心に誓いました。笑
おー!これは分かりやすい!!
ところで…
これ、どうして色が違うんですか?
「ガラスとガラスの空気層の間に、断熱性の高いフィルムを貼っているんです。
これが『Low-Eガラス』と呼ばれるもので。フィルムを張ることによって、熱を反射させているんです。」
色は性能によって限定されたりもするとのことですが、効果は遮熱と断熱の2パターン!
遮熱は、ガラスの外側で日射光の熱をはじくもので、UVカットも入っているみたい。
断熱は、部屋の温度を外に出さないように内側ではじくもの。
「新潟だと、冬の温かい空気よりも夏の日差しをカットしたいという「遮熱」の要望の方が強いですね。」
え!それは意外!!
新潟の冬は寒いから、圧倒的に断熱重視ってイメージでした…
「なぜかというと、今は住宅自体の機能が優れていて断熱機能はそもそも高いからなんですね。」
なるほど。瀬川さんの説明を聞いて納得。
窓単体じゃなくて、お家全体で考える必要があるんですね~!
まとめ
今まで家の一部としか捉えていなかった窓。
断熱・遮熱効果など、暮らに大きく影響することが分かって感激。
そして何より、今回お話を伺ったお三方の窓に対する熱意に心動かされました!
窓のことを何でも気軽に相談できるMADOショップさん。
またいろいろ教えてくださいっ!!
企業名 | 株式会社 新潟材協 クオリティハウス事業部 |
---|---|
住所 | 〒950-0971 新潟県新潟市中央区近江2丁目11−17 新潟材協 |
公式サイト | https://qualityhouse.jp/ |
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プロフィール
新潟スミコ
アラサー主婦。
サラリーマンパパと2児の子育て奮闘&エンジョイ中
新潟生まれ新潟育ちで趣味はマイホーム情報収集・住宅見学
産後、マイホームの夢が膨らみ住まいづくり情報収集してたら【家ヲタク】に!同じ悩みを持つ新潟県民に向けて役立つ【住まいづくり情報】を発信!