減築と増築のリノベーション【加藤淳設計事務所×文京田中建設】小須戸の家|見学レポート!!
「新しい道路計画により、土地の一部を手放すことに。」
それが今回のリノベーションのきっかけ。
設計:加藤淳設計事務所
施工:文京田中建設
13年前に建てたお家。
その時に設計をしたのが加藤さん。
前職ではあったけど、施主さんは設計を担当した加藤さんを探してくださったとか。
そこから、今回のリノベーションも手掛けることに。
道路計画にかかってしまったため、
その部分を減築し、庭だった場所に増築。
お家の左側を減築して、右側を増築!
「引いて、足して…」だけではない、
耐震強化も含めて、お家全体をがらりと変身させたリノベーションに。
〖小須戸の家01〗の見どころ
・減築と増築のリノベーション
・1階で生活が完結するほぼ平家の住まい
・平面的、立体的な抜け感と広がり感のある設計
・大工がつくる造作家具の数々
・コの字型、こだわり造作キッチン(引用:加藤淳設計事務所Instagram《@katojun0826》より)
施主さん家族が過ごした13年。
この歴史から見えてきた
さらに実用性があって、
いまの家族にフィットする
同じ場所だけど、新しいお家。
さあさあ、加藤さんの手掛けた素敵リノベーション見ていこう!
目次
外観
ガルバリウム鋼板と、杉板張り外壁はすっきりした印象。
お家の側面、こちらもルーバーで目隠し。
ここは主寝室にあたるところ。
この縦ルーバー、中から見ても素敵。
そこは、後ほどご紹介!
1階
玄関
縦張りの杉板外壁は、外壁のアクセントになっている。
年々、色味の変化も楽しめそう。
木の香りが、ふわぁ~。
もうここから贅沢空間。
玄関の腰掛けニッチ。
増築にあたり、出てきた壁の厚みを利用。
ベンチとしても、収納としても使えちゃう。
シューズクローク
玄関ホールの家族用収納
シューズクロークに加えて、嬉しいスペース。
コートやジャケット、カバン・ランドセルを置いておける。
施主さんはお子さん3人の5人家族だそう。
これだけ幅があれば全員分すっぽりだね。
冬、ダウンが並んでもOK!
リビングに荷物が溜まらなくていい!
出掛ける前の準備も効率の良くできそう。
シューズクロークも、玄関ホールの家族用収納も機能的で実用的なデザイン。
洗面化粧台
玄関に入って正面の洗面化粧台。
洗面台脇の間仕切りはすりガラス。
光は入るけど、玄関からは生活感を感じられないような工夫。
1階トイレ
洗面化粧台の奥に、おトイレ。
リビングからも距離があるし、
玄関や1階の寝室から利用しやすい距離!
リビング
高窓から勾配天井にそって、ゆるりと光が入ってくる。
明るいリビング。
信濃川の土手沿いの桜も見える贅沢な眺め。
ルバーの設置によって、道路からの視線も気にせず寛げるリビング。
ソファ前の畳って、発想になかったけどめちゃくちゃいい!
キッチン上の、高窓からの光。
この窓は北側。
だから安定した光が入ってきて、リビング全体を明るくしてくれる。
収納上は神棚スペース。
キッチンとお揃いのシナ合板の収納扉。
ダイニング・キッチン
オリジナルのダイニングカウンター。
子供三人がリビング側。
お誕生日席がお父さん。
お母さんはキッチン側。
このダイニングテーブル、機能的!!
コの字型、こだわり造作キッチン。
キッチンカウンター自体、背の高い施主さんに合わせて高めに。
キッチン側のテーブル下は、食器やお米など用途に合わせて収納可能。
コンロが奥だから、対面キッチンよりにおいや音もリビングに広がることも少なそう。
使いやすそ~。
(引用:加藤淳設計事務所Instagram《@katojun0826》より)
この引き出し、リノベーション前から使用していたものを再利用!
歴史もあって、使い慣れているものを新生活のお供に。
この度、新調したという食洗機。
ハイパワーが魅力の!
環境大国ドイツが生んだ“Miele/ミーレ”だ~。
こんな使いやすそうなキッチンカウンター・ダイニングテーブルに加えて、
ミーレまで。羨ましい…
造作のキッチンカウンターは、ミズナラという木材。
実はこれ、床材なんだって!
オークに似た木材で、ウイスキーの熟成樽に使われるくらい水が浸透しにくい。
ダイニングテーブルにはもってこいだ。
バスルーム
ランドリールーム(物干し部屋)
右側(ランドリールーム)に続く柱にへこみがあるでしょ。
これはキッチンカウンターのあったあと!
木材の繋ぎ合わせののための欠き込みっていう方法のあとなんだって。
コストを抑えるために杉のフローリングに、
コストカットとはいえ、雰囲気が変わって素敵。
足触りも柔らかくて居心地が良い。
この天板も再利用!
TV台だったものなので、コンセント穴がある~。
主寝室
主寝室手前の柱。
刻まれてます~家族の歴史が♡
3人のお子さんの成長記録。
外観から見えていた、縦ルーバー。
テラスには物干しもあるので、洗濯物も干せるスペース。
以前のお家のリビングと和室を仕切る建具も再利用。
和紙を使っている建具3枚は、1階のお部屋の建具に変身。
1階 洋室
2階
もう、おわかり?
この手すりも、ずっと使ってきたもの。
2階トイレ
2階 洋室2部屋
右側のお部屋。
子供部屋を仕切る板も、ビス止めだけなので取り外しも可能。
エアコン共有、面白い!コスパ良いぞ!
左側のお部屋。
2階収納
お布団もしまえるたっぷり収納部屋。
13年後のリノベーションのかたち
建具の再利用、
子どもの成長を書き込んだ枠材、
カウンター材の欠き込み跡の残る柱出来るだけ、今までの家の記憶を残しながら設計。
家族の記憶を残しつつ、
豊かな景観と光を取り込んだ、
のびやかな住まいになったと思います。(引用:加藤淳設計事務所Instagram《@katojun0826》より)
道路計画によるリノベーション。
建て替えや、住み替え、曳家(ひきや/建築物をそのままの状態で移動すること)などなど。
様々な選択肢と、条件と、予算と、補助金と…
施主さんご家族のご希望に添いながらの設計。
中古物件を購入してからのリノベーションとは違う。
これまで住んでいた記憶を残して、新しい住まいへと変身するリノベ―ションも思いが詰まっていていいな。
設計 | 加藤淳設計事務所 |
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施工 | 文京田中建設株式会社 |
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プロフィール
新潟スミコ
アラサー主婦。
サラリーマンパパと2児の子育て奮闘&エンジョイ中
新潟生まれ新潟育ちで趣味はマイホーム情報収集・住宅見学
産後、マイホームの夢が膨らみ住まいづくり情報収集してたら【家ヲタク】に!同じ悩みを持つ新潟県民に向けて役立つ【住まいづくり情報】を発信!